メタディスクリプションタグから見る、今の内部の重要性

「GoogleのSEOでは、内部コンテンツがより評価されている。」

 

最近では、こんな話をよく聞くが、「なぜ、評価されているのか」と聞かれると「うーん」となってしまうことがある。

 

けれども、Googleの検索結果を見ると、「これが評価されている可能性が高い」という根拠のようなものになるのではないかと考える部分を見つけた。

 

それは例えば、Googleで「コスプレ」と検索した場合に、

 

Google「コスプレ」検索結果01

 

9ページ目のほどに、「GataketCosplayParkBP2」というコスプレ撮影スタジオのサイトが存在するのだが、この検索結果を見る限りでは、メタディスクリプションタグではなく、ページの内部に設置してある「コスプレ」というキーワードを表示させていることが分かり、このサイトはメタディスクリプションタグが設置していないために、ページ内部に設置しているキーワードを表示させているのではないかと考えたのですが、このサイトのソースを確認してみると、

 

サイトのソース確認01

 

上記で分かる通り、ちゃんとメタディスクリプションタグが設置されており、そのタグの中に「コスプレ」というキーワードが含まれているにも関わらず、ページの内部情報を読み取り、「コスプレ」というキーワードを表示させている。

 

本来であれば、「コスプレ」と検索すると、

 

Google「コスプレ」検索結果02

 

この3つのサイト(サイトで設置しているメタディスクリプションタグが表示されていることは確認済み)のようにスニペットが表示されるはずである。

 

しかし、「GataketCosplayParkBP2」というコスプレ撮影スタジオのサイトに関しては、設置されているメタディスクリプションタグが表示されずに、内部情報が表示されている。これはもしかしたら、Googleが内部コンテンツというものを重要視しているために、ページ内部の情報を収集することで、そこにどのようなことが記述されているのかをしっかりと確認して評価しているのではないかと考えました。

 

他にも、Googleで「パスタ」と検索した場合に、

 

Google「パスタ」検索結果01

 

5ページ目に「洋麺屋五右衛門オフィシャルサイト」というサイトが存在するだが、これもメタディスクリプションタグを確認すると、

 

メタディスクリプションタグ01

 

上記のようにちゃんと設置されていることが確認できる。これは、Googleがページ内部の情報を収集することで、そこにどのようなことが記述されているを確認している可能性が高いといえるが、この「パスタ」と「コスプレ」のサイトに関しては、タイトルタグにメインキーワードを含ませていないので、もしかしたら本来はタイトルタグがしっかりと見られており、設置していないものはページの内部情報を優先して収集していることも考えられるが、Googleの「パスタ」という検索結果を見ると、

 

Google「パスタ」検索結果02

 

1ページ目に「ジョリーパスタ – パスタ専門店 –」というパスタの専門店のサイトが表示されており、これはタイトルタグにメインキーワードを含ませたものとなっています。そして、メタディスクリプションを見てみると、

 

メタディスクリプションタグ02

 

上記のように、記述されていることが確認できる。

 

さらに、メタディスクリプションタグに関していろいろと調べていると、Googleで「ラーメン」という検索結果において、

 

Google「ラーメン」検索結果01

 

ラーメン通信販売 マルサカラーメン」というサイトが表示されているだが、このメタディスクリプションタグを覗いてみると、

 

メタディスクリプションタグ03

 

設置しているが、検索結果で表示されているものと比較すると、これは無視されている可能性が高いだがサイト内部に、

 

スタミナジャン麺などの販売。奈良県田原本町。

 

と完全にマッチする文章が含まれておらず、ひょっとしたら過去にサイト上で使用した文章が表示されている可能性もあるのではないかと、「Internet Archive: Wayback Machine」で調査してみると、上と同じ文章を使用している形跡は見受けられなかった。

 

また、同じ「ラーメン」という検索結果で、

 

Google「ラーメン」検索結果02

 

宇部ラーメン情報局」というサイトが表示されており、これはメタディスクリプションタグが設置されていない。本来、タグを設置していない状態であれば、

 

Google「ラーメン」検索結果03

(メタディスクリプションタグ未設置確認済み)

 

このように表示されるはずだけれども、「宇部ラーメン情報局」では赤枠のようなスニペットが表示されています。

 

ただ、これもページ上には、これと完全一致する文章は「Internet Archive」を見る限りでも存在せず、「食べ歩き」となっているが、サイト上で「食べ歩き」という言葉を使用している形跡もなく、可能性としてはGoogleがサイトの情報を読み取り、内部のコンテンツがどのようなものであるかを判断して表示させていることが考えられる。

 

また、赤枠のようなスニペットが表示される条件としては、「ようこそ蔵とラーメンの街 喜多方へ | 喜多方観光協会」のページが存在していたのが2007年10月頃で、「宇部ラーメン情報局」が2001年2月頃と古いことが確認できたので、Googleでインデックスされてからの期間が長いものが対象となるのではないかと推測できる。

 

そして、「ラーメン通信販売 マルサカラーメン」というのも、本来ならタイトルタグから分かるように、「ラーメン通信販売」や「ラーメン通販」といったものを押しているのであれば、それに合わせたようなスニペットが表示されても可笑しくないのではないかなと思ったが、サイト上をよく見るとメインのコンテンツ部分において、このお店自慢?の「スタミナジャン麺」という商品がサイトに訪れたユーザーからすると、押している商品なのではないかと考えられなくもないので、それと同じようなことをGoogleは判断して、スニペットで「スタミナジャン麺など」と表示させているのだという可能性もゼロではない。

 

つまり、現在はメタディスクリプションタグよりも、内部コンテンツの方が特にGoogleが評価しているのではないかということも言えるのではないだろうか。

 

今回このような調査を行ってみると、やはり目的とするキーワードの検索結果で上位表示させる場合に、サイトの内部においてどのようなコンテンツにするか(置くか)ということはとても重要なものとなってきているのではないかということが分かる。

 

最後に、今回のことは先月の大阪SEO飲み会にて、お酒もけっこう飲んでいたのですが私の記憶が正しければkgganさんとお話させて頂いたことが、元ネタとなっています。(間違ってたらすみません、、汗)

 

※追記※

 

ラーメン通信販売 マルサカラーメン」というサイトのメタディスクリプションタグで記述されてある文章とは違う文章をGoogleのスニペットで表示されており、自動で生成しているようなことを書きましたが、SPAM-SEOさんの「ディスクリプションがどうのこうのいう記事があったので」という記事で、

 

例のスニペッドは懐かしのdmozの登録文です。

 

と書かれており、「あっ!そうか」ということで確かめるためにGoogleで「allintext:ラーメンサイトのスニペット」で検索してみると、

 

allintextの検索結果01

 

確かにdmozを利用して作成されたディレクトリ系のサイトの紹介文であることが分かりました。そして、これによりアンカーテキストの周囲の文章も、リンク先のサイトに影響を及ぼす可能性のあることが高いと考えられます。

 

しかし、ここで1つの謎が出てきました。

 

それは「宇部ラーメン情報局」のサイトのスニペットです。これをGoogleで同じように「allintext:」で検索してみても、

 

allintextでの検索結果02

 

完全に一致する文章は表示されていないんですが、dmozを検索すると、

 

dmoz検索01

 

サイトの方は登録されており、紹介文もスニペットで表示されているものと同じでした。(ちなみこのページのインデックスは削除されていました)他にも別サイトのリンク集にも同じ紹介文を掲載していることを確認しました。

 

これは私の見解であり、あくまで参考として読んでください、あと今回の「内部」とはbody部分のことを指してます。

 


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