Googleサンドボックスという懐かしい言葉があります。新しく取得したドメインは一定の間上位表示されることがなく、検索エンジンから信用を得る為には、継続したサイト運営が必要だというものです。
YSTに関してもアップデートが行われるまで順位変動がほとんどなく、ドメインエイジが重要視されていた時代がありました。今でもドメインエイジを重要と考えるのは、その名残ではないかと思います。当時は検索エンジンの性能が追い付いていなかったという面もあるのかもしれません。
今はというと、サンドボックスのような現象は、自分の知る範囲ではほとんどなくなりました。新規のドメインであってもインデックスされるスピードは早く、上位化のためにドメインエイジの古いサイトとの差は感じられません。
最近のGoogleはというと、QDFアルゴリズムと呼ばれる最新情報を上位に表示させるものや、フレッシュネスアルゴリズムと呼ばれる最新のコンテンツを優先的に評価する機能が導入されています。
確かにSEO関連の検索キーワードを打ち込んでみても、昔の有名なSEOサイトやページの情報はまったくと言っていいほど見る機会はなくなりました。もちろんクエリによって異なると思いますが、歴史ある古いサイトの評価はなぜなくなってしまったのでしょうか。
ソーシャルメディアの台頭によって、ページを拡散する為のハブサイトが増え、今まで少しづつしか増えることがなかった被リンクが、極端なスピードで増えるようになってしまい、歴史あるサイトを評価していては、ユーザーが求める検索結果を表示できなくなってきたという背景があるのではないでしょうか。
コンテンツは今、一瞬のうちに使い古されています。瞬間的に人気を集めたコンテンツでも、1ヶ月程度たった後のデータを見てみると、被リンクの伸びは極端に少なくなります。検索エンジン経由から訪れるユーザーはリンクを貼ることは少なく、ソーシャルメディア経由でリンクを共有する人が増えているように感じます。
常に新鮮な情報を求めているユーザーに対して、コンテンツは今以上に質とスピードが求められ、不要なアーカイブは、悪影響を及ぼす時がくるのではないかと考えました。