SEOは仮説と検証と分析の繰り返し

前回、AKB総選挙の3連単予想が見事に当たったので、引き続き統計に関する内容を書きたいと思います。SEOは相対的なものですので、どれだけ正しいSEOを行ったとしても、必ず順位が上がるという訳ではありません。受験勉強と同じで限られた枠をライバルと競い合う訳ですので、努力が報われないことも多々あります。

大きな順位変動が起こった時、全体的に順位の上昇があったら、今行っている施策が正しいと判断してしまいがちですが、必ずしもそうとは言えません。必要な対策は強化し、必要でない項目は省かなければいけません。もちろんお客様は検索順位を上げ、見込みのあるアクセスを集めることを目的としていますので、仕事として目的を達成することができています。ただ、それはSEOの施策とはまったく別ものだということです。

わかりやすく説明する為に検索順位は点数順に並ぶという前提で話をしてみます。例えば、以下のような状況であるとします。

1位(サイトA)100点
2位(サイトB)90点
3位(サイトC)97点
4位(サイトD)96点※対策サイト
5位(サイトE)95点

順位変動後

1位(サイトA)100点
2位(サイトB)90点
3位(サイトD)95点※対策サイト
4位(サイトC)90点
5位(サイトE)85点

対策が誤っていたとしてもこういう状態になることもあります。一方大幅な点数の上昇があったとしても、順位が逆に下がってしまうケースも存在します。お客様としては、試合に勝つことが目的ですが、対策内容に関しては、勝負に勝つ施策を行わなければならないということですね。

具体的にどういう方法で対策を行っていくのか、これは施策の内容によって異なります。前回の記事でもお話した通り、サンプルとなるデータの母集団を正しく選ぶ必要があります。対策内容を細分化して一つ一つの施策内容を検証していかなければならないということです。

仮に、仮定として重複コンテンツの意図するものと、意図しないもので順位に与える影響はあるのかどうか検証を行う場合、重複コンテンツの対策を強化項目として内部対策を行い、母集団を意図するもの、意図しないもの、重複内容などにグループ分けして傾向を観察します。

重複コンテンツはペナルティの要因となる項目ですので、現状で100位以下のみを集めて検証するというようなことが必要になるかもしれません。

意図しない重複コンテンツがペナルティを与える可能性が一切ないようであれば、お客様にわざわざ修正してもらう必要もありません。

修正を指示する必要がないということは、無駄が省けることでお互いの作業工数が減少し、キーワードの月額料金も下げることができます。今まで以上にお客様の利益に貢献することができるようになります。

Googleがウェブマスター向けに公開している情報は以前よりも多くなってきており、正しい施策を行いやすい環境が整いつつあります。ですが、ウェブサイトの構造もWEBの進化に伴い、単純ではなくなってきております。

公式発表があったとしても、検索エンジン側で対応できていないケース、いつから導入されたのかわからないケース、不透明な施策は、自らで検証するしかありません。対策内容も時間と共に古くなり、継続した観測も必要となります。

昔は上位化しているサイトのバックリンクをチェックすることが日課になっておりましたが、今ではほとんど意味のないものになってしまっています。筒抜けだった対策内容は見えないものとなり、地道な仮説と検証がSEOを行うものにとって今後も必要なことだと感じております。


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