悪意のない、サイト内重複コンテンツでペナルティ”6”事例

※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。

ペナルティ事例で多い重複コンテンツ

SEO業者が対策しているサイトで圏外に飛んでしまっているサイトを無作為に100サイト集め、内部が原因と仮定して、改善できる箇所はないか調査しました。考えられるペナルティを洗い出している内に重複コンテンツが以外に多いことに気づき、重複コンテンツに絞り、事例を集めてみることにしました。

意図的に重複コンテンツを作りあげる人は、ペナルティをすぐに察知することができると思いますが、サイト構成上知らない内に重複コンテンツになってしまっているサイトが多くありました。勝手にコピーされてしまう重複コンテンツ事例は多くありますが、あくまで質の低い他ドメインによるものですので大きな影響がないことがほとんどです。サイト内部の重複コンテンツはサイト運営者の判断で実行したことですので、与える影響は大きなものとなります。

事例①ECサイトでサイズ違いの製品ごとにページが作られている

ABC 0001 80型
ABC 0001 90型
ABC 0001 100型

架空の型番ですが、個々のページの違いと言えばサイズと値段のみ、製品説明などはすべて同一のものが使われていました。サイズの種類が膨大にあれば、複製されているとみなされてしまう可能性が高くなります。

【解決策】
製品ページを1つ用意して、プルダウンで別の型番を選ぶタイプの構成に変更すれば重複コンテンツを改善することができます。システムの変更が必要となるため、腰が重いですが、検索経由のアクセスを集めるのであれば必須となります。

事例②全国向けポータルサイトで都道府県、市区町村ページ

東京(25)
山梨(0)
群馬(0)

よくあるポータルサイトですが、各テキストがリンクとなっており、リンク先に飛べるのですが、東京以外コンテンツがありません。こういった構成の場合、該当の情報がありませんとだけ表示されるページが大量に作られてしまう可能性があります。

【解決策】
コンテンツが0件の場合のみリンクにしないように設定する。こういったプログラムの修正はそれほど手間はかからないと思いますが、1件が0件になる可能性がある場合は、過去のURLにアクセスできないように設定する、noindexを設定するなどの対応が必要となります。

事例③画像メインのサイト

画像がメインで構成されており、サブページもテキストがほとんどないようなサイトの場合、検索エンジンが参考とする情報が少なくなります。ソースをみてもどのページかほとんどわからないようなサイトは注意が必要です。

【解決策】
altの設定で適切なテキストを用意する、または画像であっても文字だけうまくコーディングしてテキストを使うことで回避することができます。

事例④サイトタイトルが長いサイト

○○で○○なら○○に○○な株式会社○○へご相談ください。|TOP
○○で○○なら○○に○○な株式会社○○へご相談ください。|商品名

このようなタイトルタグの場合、商品名が補足的な状態となります。すべてがダメということではなく、他の事例と重なることで危険性が高くなります。また、サブページの検索経由のクリック率も悪くなる可能性があります。

【解決策】
すべてのページに同一の内容を反映させる情報を少なくする。個別のページに独自のテキストを使うことを検討してみてください。

事例⑤ECサイトの商品説明がメーカー提供

ほとんどのECサイトがどこかのメーカーから商品を卸しているかと思いますが、商品説明なども合わせて提供されていることが多くあります。

【解決策】
販売店独自の商品説明を用意することで重複がなくなります。一つ一つの商品説明を店舗側で用意するのは非常に骨の折れる作業ですが、コンバージョンにも大きく影響してくる部分となりますので、人気の商品から優先的に独自テキストを入力するようにしていきましょう。

事例⑥1つのページに複数のURLでアクセスできてしまう。

hogehoge.com/?mode=rp&id=01
hogehoge.com/?mode=rp

上記のようなURLで同一の内容が表示され、2つのリンクがサイト内に存在し、検索エンジンにインデックスされてしまっている場合、重複コンテンツと判断される可能性があります。

【解決策】
htaccessやcanonicalで正規化するか、プログラムで余計なURLが生成&アクセスされないように制御する。すでにインデックスされていないかどうかを確認しましょう。

追記事例⑦法律関係のサイトで法令をそのまま掲載している

法律事務所のサイトで法令内容をそのまま掲載しているサイトはミラーページと判断される可能性があります。法令をリライトするなどはできませんので、その他の対応方法が必要となります。

【解決策】
canonicalで法令データ提供システムなどの引用先を設定するのが適切でしょうか。それ以外であれば画像表示させる。noindexやrobots.txtで制御するなどがありますが、あまり適切とはいえないかもしれません。

SEO対策は、内部対策がしっかりとできていない場合、ほとんど意味のないものになってしまいます。SEO業者に対策を依頼しても、サイト全体の設計に関する内部対策まで出してくれる業者は少ないです。理由としましては大規模なコンテンツの場合は膨大な修正が必要になるケース、プログラムが介在している場合に仕様がわからない為、指示書を作成しずらいというケースがあると思います。まずご自身のサイトの状態がガイドライン違反になっている可能性があるかどうか確認しておくようにしましょう。


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