ロングテールキーワードのSEOは費用対効果が悪い

ロングテールと言えば、アマゾンを例にとって、売れ筋商品が売上の大部分を占めるのではなく、ニッチ商品がインターネットにより掘り起こされやすくなり、今まで考えられていたパレートの法則(80:20の法則)にあてはまらなくなってきたというような内容です。

SEOやリスティングでも使われることがあり、ロングテールのキーワードは取り組むべきだと、一般的に少し過剰に考えられているのではないかと思いました。個人的にはロングテールキーワードは積極的に集めるべきではなく、基本的には以前と同じようにパレートの法則に従って、2割のキーワードが8割の売上を生むと考えています。

まず、コンバージョン率ですが、アマゾンのようなECサイトであれば「魁!!男塾1巻 通販」のようなキーワードから来るユーザーは非常に購買意欲が高く、コンバージョン率が高いキーワードとなります。

ただ、一部のEC以外の相性はあまりよくありません。原因はサービス名と製品名に知名度がない為、コンバージョン率の高いロングテールキーワードを集めることが難しく、ボリュームを増やすことも困難だからです。

「引っ越し 必要なもの」「太陽光発電 自作」といった、コンバージョン率が悪いキーワードの割合が多くなり、成約に直結するキーワードのほとんどが、ミドル&ビッグキーワードとからとなります。もちろん業種による為一概には言えません。

じゃあ意味がないかと言えばそうでもなく、リスティングであれば、クリックするまでお金がかからない為、コンバージョン率の高いキーワードのみに絞って出稿することはメリットとなります。

ただ、SEOに関しては、インハウスであっても外注であっても、固定の費用がかかってしまうケースが多いかと思いますので、むやみに手を出した場合、数か月に1件の問い合わせといったようなキーワードにリソースを割いてしまうと、費用対効果が合わない可能性があります。ロングテールすべてがダメだということではありません。

必要なポイントは施策内容やサイトジャンルが何であれ、キーワードとランディングページを一致させることと、市場規模を把握してボリュームと成約数予測を立ててみることだと思います。

タイトルは少し大げさになってしまいましたが、ロングテールは1つ1つのキーワードボリュームは低く、ジャンルによって種類は少ない、コンバージョン率の高いキーワードが見つかりずらいなど、ロングテールの性質を理解した上で実施されることをおすすめ致します。

コンバージョン率を上げることができれば、SEOはうまくいく

検索クエリからユーザーが何を考えているかをイメージできれば、コンバージョン率をあげることは簡単です。コンバージョン率を上げることができれば、自然と検索エンジンが上位化したいサイトとなります。コンバージョン率を上げることは、SEOにも大きな影響が与えます。

「新宿 グルメ」と検索したユーザーの気持ちを考えてみます。食事ができるところを探しているユーザーが多いと予想できますが、そうではないユーザーもいるかもしれません。分類しながら、この検索クエリを分析していきたいと思います。

①いつ食べたいのか?
今か未来か。おおよそ8:2ぐらいで今のユーザーが多そうです。これは予想なので、最終的にはデータを見ながら調整していく必要があります。いつかのユーザーが少なからずいるのであれば、ユーザーを満足させるためには予約フォームなどのコンテンツを必要となりますね。

②場所は?
新宿とキーワードに含まれているので、ほとんどのユーザーが新宿のお店を探していると考えられます。ですが、1割ぐらいは新宿周辺であればどこでもOKというようなユーザーがいるかもしれません。例えば「新宿 グルメ」と検索していますが、その前後に渋谷や六本木というキーワードで検索していて、別にエリアは気にしないけど、見つかりやすいから検索しているのかもしれません。ということは、少なからず周辺エリアの情報を掲載しておくことが親切ですね。

③何を食べたいのか?
具体的なキーワードが入っていない為、何を食べるのかは決まっていない可能性が高いです。ラーメン、焼肉、寿司など、食べたいものが決まっていれば、そのキーワードも合わせて入力する方が多いのではないでしょうか。ということは、用意すべきコンテンツは様々な料理ジャンルを掲載しておかないといけないということです。ランディングページのクリック率を見ていけば、どのジャンルが人気なのかなどは最終的に把握することが可能です。

④何時頃食べたいのか?
この検索クエリを見ただけでは、朝食か昼食か夕食かを判断することができません。ただ、一般的に外食は昼食か夕食が多いのではないでしょうか。昼食はランチと検索する可能性がある為、このキーワードの場合は夕食の比率が高いと考えてみます。微妙な所ですので、アクセス解析などで最終的な判断をする必要があります。時間問わずコンテンツを用意する必要があると言えます。

⑤キーワードとして入っていない言葉も考える
「新宿 グルメ」このキーワードを入力したユーザーが考えることは、他にもいろいろ考えられます。あえて入れていない言葉を考えてみます。口コミがあれば見たいな、地図があればわかりやすいな、クーポンがあればうれしいな、シチュエーションで探すことができればいいな、検索機能があれば探しやすいな、予算で調べることができればいいな。など。数えていけばキリがありませんが、そういったコンテンツを用意しておくことは、ユーザーを満足させられる可能性が高くコンバージョンに繋がりやすいということです。

まとめ
こういったコンテンツを考えていくと、自然とポータルサイトのコンテンツとなりますね。ということは、検索エンジンがこのクエリで上位化すべきページはポータルサイトのページと考えることができます。このクエリで検索してきたユーザーを満足させるにはこれだけのコンテンツを用意してもらう必要があるということです。ビッグキーワードはある程度のページボリュームが必要という言葉を聞きますが、単純にページ数が多いだけでは上位化することができません。問題は、その検索クエリを打ったユーザーを満足させられるコンテンツを用意できるかどうかが重要となります。

コンバージョンのない、もしくは少ないサイトのキーワード精査

お客様の中には、実店舗への来店が成約というような、コンバージョン設定ができず、キーワードのよし悪しが判断しずらいケースがあります。

アンケートをとって頂いたり、キーワードごとにことなる電話番号を発行するシステムを導入頂くなど、工夫をすれば可能ですが、なるべくお客様に負担をかけたくないところです。

対応方法は、サイト内容によって様々な方法が考えられると思います。例えば実店舗に来店して頂くお客様を増やしたいという場合、コンバージョンの設定を地図のページにしておけば、ほとんどの来店客をカバーできるのではないでしょうか。

また、問い合わせが極端に少ない業種の場合、問い合わせフォームや料金表ページなど、コンバージョンのアシストになるようなベージにタグを埋め込むことで、おおよその目安とすることができます。

googleアドワーズを利用していて、どうしてもコンバージョンオプティマイザを作動させたいという時にも使えるかもしれません。

サンクスページをコンバージョンとした方が、正確なキーワード選定を行うことができます。ただし、どうしても設定できないサイトも多く存在します。

seoで成功する為には、キーワード選定が重要な要素の一つです。過去のアクセス解析やリスティングデータなどを見ながら、どのキーワードの費用対効果が一番高いのかを判断する必要があります。

お客様のサイトが上位化しても、売上に繋がる結果がでなければ、seoを行う意味がありません。ですので、上位化した時に、きっちり成果を上げられるようにアドバイスをさせて頂くことがあります。

そうすることで、seoサービスを長く続けて頂くことができるので、弊社にとっても大きなメリットとなります。

 

SEOは仮説と検証と分析の繰り返し

前回、AKB総選挙の3連単予想が見事に当たったので、引き続き統計に関する内容を書きたいと思います。SEOは相対的なものですので、どれだけ正しいSEOを行ったとしても、必ず順位が上がるという訳ではありません。受験勉強と同じで限られた枠をライバルと競い合う訳ですので、努力が報われないことも多々あります。

大きな順位変動が起こった時、全体的に順位の上昇があったら、今行っている施策が正しいと判断してしまいがちですが、必ずしもそうとは言えません。必要な対策は強化し、必要でない項目は省かなければいけません。もちろんお客様は検索順位を上げ、見込みのあるアクセスを集めることを目的としていますので、仕事として目的を達成することができています。ただ、それはSEOの施策とはまったく別ものだということです。

わかりやすく説明する為に検索順位は点数順に並ぶという前提で話をしてみます。例えば、以下のような状況であるとします。

1位(サイトA)100点
2位(サイトB)90点
3位(サイトC)97点
4位(サイトD)96点※対策サイト
5位(サイトE)95点

順位変動後

1位(サイトA)100点
2位(サイトB)90点
3位(サイトD)95点※対策サイト
4位(サイトC)90点
5位(サイトE)85点

対策が誤っていたとしてもこういう状態になることもあります。一方大幅な点数の上昇があったとしても、順位が逆に下がってしまうケースも存在します。お客様としては、試合に勝つことが目的ですが、対策内容に関しては、勝負に勝つ施策を行わなければならないということですね。

具体的にどういう方法で対策を行っていくのか、これは施策の内容によって異なります。前回の記事でもお話した通り、サンプルとなるデータの母集団を正しく選ぶ必要があります。対策内容を細分化して一つ一つの施策内容を検証していかなければならないということです。

仮に、仮定として重複コンテンツの意図するものと、意図しないもので順位に与える影響はあるのかどうか検証を行う場合、重複コンテンツの対策を強化項目として内部対策を行い、母集団を意図するもの、意図しないもの、重複内容などにグループ分けして傾向を観察します。

重複コンテンツはペナルティの要因となる項目ですので、現状で100位以下のみを集めて検証するというようなことが必要になるかもしれません。

意図しない重複コンテンツがペナルティを与える可能性が一切ないようであれば、お客様にわざわざ修正してもらう必要もありません。

修正を指示する必要がないということは、無駄が省けることでお互いの作業工数が減少し、キーワードの月額料金も下げることができます。今まで以上にお客様の利益に貢献することができるようになります。

Googleがウェブマスター向けに公開している情報は以前よりも多くなってきており、正しい施策を行いやすい環境が整いつつあります。ですが、ウェブサイトの構造もWEBの進化に伴い、単純ではなくなってきております。

公式発表があったとしても、検索エンジン側で対応できていないケース、いつから導入されたのかわからないケース、不透明な施策は、自らで検証するしかありません。対策内容も時間と共に古くなり、継続した観測も必要となります。

昔は上位化しているサイトのバックリンクをチェックすることが日課になっておりましたが、今ではほとんど意味のないものになってしまっています。筒抜けだった対策内容は見えないものとなり、地道な仮説と検証がSEOを行うものにとって今後も必要なことだと感じております。

2013年 第5回 AKB48選抜総選挙予想とSEO戦略の決定

本日はAKB48の総選挙の日だそうで、昨日は社内で予想大会がはじまっておりました。様々なデータを照らし合わせ分析し、本気です。前回の1位は、2位に36,263票差を付けた大島優子だそうです。じゃあ今回も大島優子が本命という選び方は単純すぎますね。

過去のデータを洗い出してみたところ、前々回1位は前田敦子の139,892票です。2位は大島優子122,843票。前回は前田敦子の票が他に流れた、また全体の投票数が上がっているのにもかかわらず、1位大島優子108,837票となっております。順位は上がっているけれど、票数は減ってしまっているということです。

全体の投票率とシェアの伸び率をエクセルで計算し、その他の要因を加味して考えた結果、予想の順位は以下となりました。

【1位】指原莉乃
【2位】大島優子
【3位】渡辺麻友
当たるかどうかはわかりません。で、全然関係ないんですが、何がいいたいのかというと、母集団を間違えると、正しい統計がでなくなるということです。AKB48のお話はここまでとなりますので、SEOにも興味がある方は続きをどうぞ。

 

ペンギンアップデートが先月末頃に実施され、弊社の全クライアント様の上位化率が10%上昇しました。これは事実ですが、じゃあ申込みしたいと思うお客様はちょっと待ってください。

上位化率10%とはどういうことを基準にしているか不透明です。順位が1つでも上がったらカウントしているのか、10位以内に入ったサイトか、成果達成順位が基準となっているのかわかりません。

それ以外にも新規の案件は含めていないのかもしれません。その場合はどれくらいの期間を新規と定めているのでしょうか。また、期間の定めがない場合、順位下落に対して、解約のお客様が急増して、結果的に上位に残っている案件が多くなり、上位化率が上昇したのかもしれません。

ちなみに弊社でのカウントは、アップデートの次の日に測定、測定サイトは新規・既存の全案件です。10位以内に入ったサイトの割合で測定しています。

公平に伝えるとするならば、実際には次の日に5%程度順位が戻り、やや上がったという結果です。また、上位化が簡単なキーワードが多い可能性もありますし、ペナルティを受けている案件など、上位化が困難な場合には、なるべく事前にお伝えし、改善をお願いしているという点が原因かもしれません。

上位化率という数値は、SEO業者を選ぶ上であまり意味のない数値です。お客様の一番の目的は利益です。利益を上げる為には、なるべく安い費用で対策を行い、多くのアクセスを集めることが必要となります。

では、1位表示率が高くて、1番安い業者選んだ方がいいという結論になりそうですが、利益は継続していかなければいけません。順位の継続も重要となり、安定して順位上昇が見込めるかという点も大きな基準となります。

また、すでに多くのアクセスが検索から来ている場合には、ペナルティを受けた場合のリスクも考えておく必要があります。倫理的な部分に関しては触れませんが、安全な手法、リスクのある手法それぞれで良い面、悪い面があります。

どういう戦略が適切か、外部対策か内部対策か、弊社ではどちらも対応可能ですので、わからない方は是非一度お問い合わせ下さい。

掲載終了したコンテンツはどのように対応すればいいのか

検索エンジンで「東京 飲食 アルバイト」と検索、自分が働きたかったお店の募集タイトルを見つけて、ウェブサイトにアクセスしたものの、掲載は終了致しました。という内容が表示されるケースがあります。求人以外にも、不動産、ネットショップなど、コンテンツが一時的であるケースはよくありますね。こういった場合に、インデックスされてしまったページはどうすればいいのでしょうか。対応方法はいくつか考えられます。

 
1.エラーページを表示させる
検索エンジンのインデックスも自然と削除されますが、それまでのリンクを有効活用できません。ユーザーの目的も達成できません。

 
2.トップページにリダイレクト
少し強引な方法ですので、ユーザーが混乱してしまう可能性があります。SEO的に考えても問題がありそうです。

 
3.掲載終了の表示
URLが異なる場合には、重複コンテンツが生まれ続けますので、canonicalなどで対応します。ですが掲載が終了しましたというページにリンクを集めて、検索エンジンからのアクセスを集める必要性は薄いです。似通ったページへの誘導を行うことで、少し意味のあるページとなります。

 

3が無難かと思いますが、なぜかしっくりきませんでした。求人情報を探しているユーザーは、自分に合う求人が見つかったと期待を込めてアクセスしてくるわけです。そんな中で掲載は終了しましたという表示を返すことは、ユーザーをがっかりさせてしまわないでしょうか。

求人サイトの場合、下記のような表記はどうでしょうか。

「当サイトでの掲載は終了致しましたが、募集は継続している可能性があります。直接お問い合わせください。問い合わせ先はこちら」

サイト内での掲載は終了するが、検索ユーザーのことを考えて、掲載を続行するという方法です。この方法はSEO以外の部分にも影響を及ぼす為、すぐに変更できることではないかもしれませんが、この求人サイトにアクセスすれば、もし掲載終了していたとしても問い合わせ先の連絡先を掲載してくれるので、安心してアクセスできるというイメージを持つユーザーが増えるかもしれません。また、同様の理由でリンクを張ってくれるユーザーが増えるかもしれません。

ネットショップの場合にも利用できます。
「当店での在庫はありませんが、他店で同じ商品を購入することができます。購入はこちら」

飛び先のショップと提携するなど、ネットショップの場合でもSEO以外の部分での影響がありますので、簡単に導入できる方法ではありませんが、ユーザーはそのサイトを信用してくれるのではないでしょうか。ユーザーの問題を解決してあげることで、上位化することにも意味があり、検索エンジン経由のアクセスも継続して集めることができます。

キーワードツールよりも正確に検索ボリュームを知る方法

キーワードツールの数字は、ビッグキーワードでもたまに表示されない場合があり、以前よりもマシにはなったものの、正確性に欠ける場合があります。Googleトレンドとキーワードツールで「パズドラ」と検索をかけてみると、Googleトレンドの方が上昇し始めたデータが3か月程多いので、キーワードツールのデータ反映が遅い為、ズレてしまっているという可能性はあります。ですが、「車」の完全一致のボリュームが「-」になっている現象を見ると、明らかにおかしいと言わざるを得ません。

どうすれば正確なキーワードボリュームを知ることができるのか、それは、Googleアドワーズに出稿して、完全一致で入札することです。インプレッション数を参考にすれば正確なデータを知ることができます。予算が尽きてしまったり、クリック単価を低くしてしまうと、ボリュームが少なくなってしまうので注意が必要です。また、対象をGoogleのみに設定しておく必要もあります。費用はかければかけるほど、信頼性の高いデータとなりますが、1日でも丸々出稿していれば、イメージを掴むことができます。

出稿する地域を分ければ、地域ごとの検索ボリュームまで調べることができます。また、時間ごとのキーワードボリュームも知ることができます。アドワーズのインプレッションなんてあてにならない、と言われてしまえばそれまでですが、個人的にはアドワーズの数字はかなり信用できるデータだと思います。費用がかかる為、膨大なキーワードを調べるといった、手軽な使い方はできませんが、キーワードツールで数字が出てこなかったり、どうしても事前に正確な数値を知っておきたいという方は、テストマーケティングのつもりで試してみてはいかがですか。

Googleの検索結果がGoogleにインデックスされている?

いつものようにふと検索結果を眺めていると、1,000件まで表示される検索結果が、よく似たページとしてgoogleに除外されている為少なくなっており、数百位周辺の検索結果の偏りが気になってみていました。そして何気なく下記のような検索を叩きました。

“最も的確な検索結果を表示するために、上の * 件と似たページは除外されています。”

検索結果は以下です。

 

1位をクリックしてみると結果は以下です。

あれ?検索結果がインデックスされてる。と思いましたがドメインを見てみるとmaps.google.com.auになっています。調べてみるとオーストラリアのgoogleドメインとのこと。マップでもこんな表示になるのかなあと思っていたら、/mobileということで、やはり本来インデックスすべきでないページのようです。

「googleのロゴ」をクリックしてみるとリンク切れ。「検索オプション」「Google.com」のテキストリンクもリンク切れでした。

サイト内でキーワードが出現する回数のページ別ランキングを知る方法

サイト内の最適化を行う上で、キーワードに対するウェブページの優先順を決めたいケースがあります。特にブログのような、その時に書く内容が決まる場合には、最初はその記事で上位化させたいキーワードがあったとしても、新しい優れた記事が書けた場合には、そちらを優先して上位表示させたいはずです。また、ある程度は自分の頭の中で把握していたとしても、ページ数が膨大になってくると、どのウェブページをどういったキーワードで上位化したいのかという管理ができなくなってしまいます。

日々更新されるようなコンテンツは特にそういった問題を抱えています。ウェブマスターツールでは、サイト内で特定のキーワードが一番出現しているページはどのページなのかを調べることができます。ランキング形式で表示されますので、そのページ以外にもどういったウェブページのキーワード使用率が高いのかを知ることができます。
「ダッシュボード」→「最適化」→「コンテンツ キーワード」とクリックすると、CSVをダウンロードすることができます。

キーワード、出現回数、検出された類似語句、上位のURLのデータを取得することができますが、上位のURLのデータは下記のような形です。
[http://test.com/1.html:http://test.com/2.html:http://test.com/3.html]

:で区切られたURL順に対象キーワードの使用数が多い順番となります。あまり上位化させたくないウェブページが上位に来てしまっていた場合、上位化させたいウェブページが上位に表示されない場合、適切に最適化を行うことで、サイト内の最適化を行うことができます。

ランディングページの改善に、ヒートマップ解析ツール「CLICK TALE」

通常のホームページであればGoogleアナリティクスで充分サイトの改善は可能ですが、ランディングページの改善にはあまり不向きであるのかもしれません。理由としては、Googleアナリティクスのメインとなる指標が、ページビュー、滞在時間、直帰率など、いずれも1枚もののページに対しては意味のないデータとなっている為です。(滞在時間に関して、直帰してしまった場合には数字が取れません)

では、ランディングページの改善にはどういったツールを使えばよいのか、以前はcrazy eggという動画アクセス解析ツールを使用していましたが、久しぶりに見てみると、どうやら無料プランがなくなっています。ですが、Click Taleというツールで同じようなことができます。制限はありますがテスト的に使用しています。

ランディングページの改善に効果的な項目はHeatmapsとなります。順に説明していきたいと思います。

Mouse Move
ユーザーのマウスの動きを見ることができます。ユーザーは興味のあるテキストや画像にマウスを置く傾向があります。自分の見せたい箇所にマウスが集中しているか確認しましょう。バラバラな状態になっている場合、ユーザーはどこを見て良いかわからず迷子になっている可能性があります。

Clicks
押せないボタンなのに、なぜかユーザーがクリックしているというのは結構あります。ユーザーはその先にコンテンツを期待してクリックしています。その先のコンテンツを用意するか、ボタンや画像が押せないものであるという見せ方をする必要があります。

Scroll Reach
ユーザーが平均どの程度までスクロールしたのかを知ることができます。この数字が低い場合は、ファーストビューの改善を行う必要があるのかもしれません。ユーザーに興味のないキャッチコピーを使用している可能性があります。

Attention
ユーザーがスクロールの中でストップした箇所を特定することができます。ユーザーがストップした箇所は、興味がある箇所である可能性が高く、そのコンテンツはなるべく上部に持ってくる必要があるかもしれません。

動画解析
ユーザーのマウスの動きを録画して、どういった見方をしているのかを解析することができるツール。ユーザー1人1人の動きとなる為、アクセス数が多いとそれだけでも大変な作業ですが、第三者の動きはサイトを改善する上でとても参考になります。

ランディングページの改善に行き詰った方は一度使用してみてはいかがですか。
http://www.clicktale.com/