ペナルティを受けてしまった場合、外部リンクを改善して再審査リクエストを行うことによって、ペナルティが解除されます。中には多くのリンクを受けていて、どのリンクが手動対応に影響を与えているのかわからないケースもありますが、根気よく改善していくことでペナルティは改善することができます。
ほとんどのサイトでは、この外部リンクの改善によって、ペナルティを解除することができますが、中にはどうしても改善できないケースもあります。また、改善するべきでないサイトが実際には存在するのが現状です。どういった場合には改善すべきでないか、また他の対応案として、どうすればよいのかを実例を元に解説したいと思います。
①過去の外部対策によってリンクが自然増加する例
ペナルティ解除の依頼を受けて、あるサイトのペナルティ解除を行っていました。問題のありそうなリンクを抽出し、再審査リクエストをかけます。微妙なラインの外部リンクに関しては残したまま、あきらかに問題のあるリンクを削除+否認して申請しました。結果はダメ。微妙なラインの外部リンクも含めて、あきらかな自然リンクのみ残して再度申請しました。結果はまたダメでした。
数万程のリンクをツールと手動を駆使して、問題のあるURLのみを抽出する。結構な作業量でしたが、だんだんと意地になってきて、なぜ改善ができていないということになるのかを調べていました。少し改変してお伝えすると、過去に行っていた外部施策が、ユーザーがリンクを貼ることによってメリットとなる形でした。
その方法は現在意味はなく、ユーザーからのリンクを集めていませんでしたが、勘違いしているユーザーが日々リンクを貼り続けていました。ユーザー数は膨大で、そのユーザー1人1人に通知していくことは不可能な状態でした。このような状態だと、リンクを否認し続けても、Googleがチェックした段階で質の低い外部リンクが存在し、NGとなる可能性があります。
再審査リクエストの時にその旨を同時に伝えましたが、ユーザーの外部リンクのドメインも日々変わっていく為か、結果はNGでした。最終的には結果ペナルティを解除することができず、ドメイン変更、もしくわ時間がかかり不確定ですが、コンテンツを充実させることによってペナルティを受けている外部対策以上の被リンクを獲得する必要があることを伝えました。過去におこなった人工的な外部対策は未来に影響しない形で獲得することも重要だと感じました。
②ナチュラルリンクが獲得しずらいサイト
サイト内のコンテンツを充実させることが重要だと言われています。これは、自然なリンクを獲得する為です。便利なサイト、役立つサイトは少なからずナチュラルリンクを獲得することができます。その積み重ねを行うことによって、検索順位も上昇します。
テキストが多い、少ないはあまり関係ありません。確かにテキストが少ないページが大量にあれば、外部リンクを獲得した際にペナルティを受けてしまうことはありますが、あくまで検索エンジンが簡単に発見しやすいということで、テキストが少ない場合は重複などで影響を受けるケースの方が多いのではないでしょうか。
コンテンツを充実させて、ページ数も豊富、ユーザビリティも意識し、優れたデザインを用意した、それでも検索エンジンで上位化しずらいサイトがあります。それはユーザーがリンクを貼りたくないと思うサイトジャンルです。
誰でも1つや2つはあると思います。便利でよく使っている。けれども自分の個人的なブログにリンクを貼るのは躊躇するというサービスや商品です。インターネットは相手の顔が見れない為、遠慮しないという人もいるかと思いますが、ツイッターやフェイスブックの登場により、ますますリアルなつながりが増えています。
友人知人に知られたくはないと感じている人はそういったサービスや商品にリンクを貼りません。有益ですばらしいコンテンツであったとしても。そういったサイトがSEOをするという場合には、人口的な外部対策が主軸になってしまいます。人口的な外部対策が集まったサイトは、再審査リクエストを行ったとしても、すべてのリンクが外れてしまい、結局は順位を落としてしまうという結果になってしまいます。
現状で上位化しているという状況であれば、そのままの状態で、次のサイトを用意する方法や別の集客方法を考えなくてはいけません。ここまで極端な例ではないですが、ニッチなジャンルや市場の狭いビジネスをされている方などは特にこういった状況になりがちなのではないでしょうか。