Googleアナリティクスは無料で使用できる高機能なアクセス解析として、多くのウェブマスターに利用されております。但し、取得できるデータが多く、多機能である為、アクセス解析を見てどういう改善方法を行ってよいかわからないということもあるかと思います。アナリティクスのデータを見て、簡単に内部リンクの調整を行う方法をご説明したいと思います。
「標準レポート」の「コンテンツ」に「ページ解析」というものがあります。これは、サイトのレイアウトやテキストを見ながら、ユーザーの行動を視覚的に見ることができる機能となります。データはある程度溜まってから改善していくことをオススメ致します。
各内部リンクにパーセンテージが表示されているかと思います。これは、サイトに訪れたユーザーのクリック率となります。どのリンクがユーザーにクリックされやすいのかがわかりますので、データを見ながらサイトの改善を行うことができます。
1.SEOのはじめ方 7.8%
2.デザインの仕方 5.2%
3.コンテンツの作り方 9.8%
サイドメニューがこのようなデータであったとします。「コンテンツの作り方」のページがユーザーに人気のあるページであることがわかりますので、一番上部に配置しておくことが良いということになります。単純にテキストがわかりずらいものになっていたり、飛び先のページと一致しない場合はテキストを変更するだけでも数値は異なりますのでご注意ください。
こういったサイト内の修正をすることで、少しづつではありますがユーザーの滞在時間を高めることができ、最終的なコンバージョンにも結び付きやすくなります。
キャッチコピーや画像を変更するだけでデータの偏りは発生します。ユーザーはあまりみないだろうと思っていたページが実は多く見られていたということはが結構ありますので。一度視覚的にどういったコンテンツがサイト内でクリックされているのかを調べてみましょう。
Googleアナリティクスのデータを利用して内部リンクの改善を行う
【ビッグキーワードで1位】今でもクローキングで上位化達成しているサイト例
Googleがなぜペナルティを与えるのかというと、検索順位を大きく操作されてしまう可能性がある為です。ということはペナルティを受けるようなSEOスパムは今でも非常に効果がある施策ということです。自動生成コンテンツや、不正なリダイレクトに関するSEOスパムは排除されやすくなっておりますが、検索エンジンに通用するSEOスパムは後を絶ちません。
実際に今、とあるビッグキーワードで1位を獲得しているサイトがあります。そのキーワードはSEOに詳しい人ならば、難易度が高く、需要が高い人気キーワードだとわかるようなワードです。サイト内容は非常に簡素でコンテンツが充実しているとはとても言えないようなサイト構成です。
上位化の手法は「クローキング」です。人間が見るページと検索エンジンが見るページが異なります。単純なクローキング手法とは違い、かなり分かりずらい工夫がされていますが詳細は控えます。このようなサイトは非常に寿命が短い場合が多いのですが、まれに継続して上位を維持しているサイトが存在しているのも現実です。
ビッグキーワードで1位を取得することは非常に魅力のあることではありますが、SEOスパムにかけるコストと労力を考えるとやはりこのような危険な施策を推奨することはできません。長期的な視野を持ってホワイトハットSEOを行えば、ビジネスは安定しますが、時間はどうしてもかかってしまいます。ただ、たとえ時間がかかってしまったとしても、ユーザーを満足させるコンテンツの作成やCVR改善などに力を入れた方が得るものは大きいと思います。
ロングテールSEOに効果的なカテゴリ分けで強みと弱みを把握する
とりあえずテキストを増やせば増やすほど細かくアクセスが集めることができますが、最初の段階で目標をしっかりとイメージことで頭打ちもなくなり、施策内容も明確となります。同じような記事を増やしても、ロングテールSEOは成功しずらい可能性があります。最初の段階である程度の設計が非常に重要となります。
ブログの場合、記事を更新する度にページが増えていきますので、なかなか最初の段階で決め打ちすることは難しいですが、できれば記事数が増えればそれに伴ってカテゴリも細分化していく方がユーザーにとっても親切ですね。1000記事とかある方は大変ですが…。
例①
WEB(75)
このようなカテゴリをクリックする人はあまりいません。
例②
デザイン(16)
プログラム(8)
SEO(23)
リスティング(8)
アクセス解析(3)
このようなカテゴリであれば、興味のあるジャンルはクリックします。
さらにサイトの強み、弱みも併せて知ることができます。SEOはサイトのテーマに近いなるべくボリュームの多いキーワードで上位化することが重要です。例②の場合で、アクセス解析からの流入数が少なかったとします。掲載した記事は下記の3つです。
・アクセス解析を比較してみました。
・携帯で使えるアクセス解析
・アクセス解析講座
この記事の中に含まれていないキーワードで記事を書くことにします。キーワードツールでアクセス解析の関連キーワードを調べてみると、「無料」というキーワードがからむキーワードが多く、ボリュームもそこそこでした。ということは、次に書くべき記事は、
・無料で使えるアクセス解析を集めました。
こういった記事を書くことで、無料を求めているユーザーを集めることができます。カテゴリを細分化することで、ユーザーのニーズを掘り起こすことができます。
記事数が多くなればなるほど、同じような記事ができてしまう可能性があります。そういったページはできるだけ1つのページにまとめておく方がユーザーにとって有益です。…といいながらこのブログ自体がなっていないので、今から時間をかけてカテゴリ分けに励みます。
※ブログ以外のサイトでも同じです。
【無料ブログblogger移転】個別ページから個別ページへのcanonical設定
無料ブログは.htaccessが使えない、メタタグを個別に設定できない場合が多い為、移転の際に、以前のブログの評価を引き継ぎしずらい傾向にあります。複製ページになってしまったり、以前のブログの評価が強すぎて困ってしまうケースも多々あります。
Bloggerで更新していたブログと当ブログの2つを更新する意味が特になかった為、1つに統合することにしました。リンクで簡単に誘導しようと考えましたが、SEO業者としては、なんとか解決しておきたいところだったので、無理やりですが、個別ページから個別ページへのcanonical設定ができたので流れをメモしておきます。
①まずブログの標準機能で探してみましたが、別ページへのリダイレクトは可能でしたが、自分のブログのURL内でしかできませんでした。個別ページの編集でもメタタグの設定はありませんでした。
②次にウェブマスターツールでの設定ですが、サブドメインは対応できないということで、こちらも評価を移転させることができませんでした。
③記事内にcanonicalを入れる方法を探してみましたが、どうやらスパム対策の為か、Googleは無視するようです。
④Googleのガイドラインを見てみましたが、独自ドメインの場合の移転情報しか見つかりませんでした。
⑤Bloggerの独自タグを調べてみました。個別のURLに対して情報を与えて抜き出せばなんとかなるような気がしたので、タグクラウドなどに移転先の情報を埋め込み呼び出そうと思いましたがタイトル、本文ぐらいしか使えそうなものはありませんでした。強引ですが、タイトルを移転さきのURLにして独自タグで呼び出しましたが、エラーになって設定できませんでした。
⑥特殊文字を使ってなんとかなりました。
「テンプレート」→「HTMLの編集」のメタタグに下記のように挿入して完了。無事に個別ページごとに別々のcanonicalを設定することができました。
<link rel=”canonical” href=”http://blog.mf-seo.com/<data:blog.pageName/>” />
こんなに面倒にやらなくても簡単に設定できる方法があるのかもしれませんが、bloggerの情報があまりにも少なかったので苦戦してしまいました。
製品ライフサイクルとライフタイムバリューで見る適切なCPA設定
※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。
1.製品ライフサイクル
CPA3,000円以内に抑えてくれたら、どれだけ広告費をかけてもいいよ。こういうセリフはクライアントとの打ち合わせの中でよく出てくる話題です。広告担当者と広告代理店はあくまで担当者目線で“今”売上に対する効果が高ければ良いという考えを持つことがありますが、未来の会社のことを考えると、それは必ずしも正解ではないかもしれません。
マーケティング用語の中に製品ライフサイクルという言葉があります。その製品が生まれてから死ぬまで、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのステージに分かれます。寿命は製品やサービスによって様々ですが、今自社で取り扱っている製品がどのステージにいるのかを把握することは非常に重要です。
成長期のステージにいる製品なのに、利益率やシェアが伸びていない場合には、いくら目標CPAをクリアしていたとしても、どういった未来が訪れるかを予想することは簡単です。衰退期に利益度外視でシェアを取る為に広告費を大量に投入することもまた良い戦略ではないのかもしれません。
それぞれのステージによって、また製品寿命によって適切なCPA設定をする必要があります。
2.ライフタイムバリュー
次にライフタイムバリュー(顧客生涯価値)ですが、顧客は、一度製品を購入してもリピーターとして将来に渡って利益をもたらすことがあります。製品やサービスによって、影響を受けにくい場合もあるかと思いますが、こちらも完全に無視していては、適切なCPA設定をすることができません。
また、メールマガジンやコンテンツ、その他様々な方法によって、顧客の満足度を上げる工夫も可能です。ネットショップなどは特にライフタイムバリューの影響を受けることが多い為、単月でのCPAを見ているだけでは、中々適切な広告費率を導きだすことはできません。
CPAの設定は非常に難しく、いくらが適切か考えたことがないという方は非常に多いです。ただ、インターネット広告のメリットである数値化しやすいという利点を使わないというのは非常にもったいないです。今までCPA設定も特にしなかったという方は一度考えてみてはいかがですか。
ホワイトハットSPAMの流行、検索エンジン最適化から人間最適化へ
※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。
はじめに
これは素晴らしい記事やコンテンツを公開している方々に対するものではなく、そういった方々に近いことをマニュアル化することにより容易で、そういったレシピを使うサイトがスパム的に増えてしまった場合、検索エンジンはどういう方法で対処していくのかという内容です。
ホワイトハットSPAMを防ぐことはできるのか?
数年前にeHow.comというサイトでハウツー記事を提供している米Demand Media社が株式を公開したことが話題となりました。eHow.comは安価でコンテンツ記事を大量に集め、検索エンジンからのトラフィックを獲得しているのですが、中には質の悪い記事も多く、多くのユーザーを満足させる結果とはなりませんでした。Googleのパンダアップデートはこういったコンテンツファームを撃退する為に生まれたのでしょう。
当時の感想としては、記事を大量に生成することで、ロングテールのアクセスを獲得している会社という印象しかなく、記事を大量に投稿すれば、少量でもアクセス数は積み重なっていきます。お金さえあれば、SEOの知識がある人なら誰でもできるんじゃないかと思っているだけでした。ただ、今考えてみると、成功のポイントは人間最適化がうまくできていたという点です。
~ができる方法。
~の作り方。
~までにしておく3つのこと。
~が簡単にできるマニュアル
~を知るポイント
~の小技4個
~のまとめ
~の選び方・決め方
~を覚える為の基本
などは、今でもはてなブックマークやtwitter、facebookでもよく見る記事タイトルです。
当ブログでも「プロのSEO技術者なら知っている、使えるツール&サイト56選!」
というタイトルを付けた記事がはてなブックマーク827userととんでもない数字になっています。内容は大したことは書いていません。誰もが知っているツールを整理してまとめただけです。オリジナル性などもありません。
もちろんタイトル文章以外にコンテンツの内容でユーザーに好まれる内容は様々ありますが、こういったリンクをもらいやすいレシピをeHow.comは理解していたのでしょう。外部リンクの自作自演は通用しにくくなったので、リンクを貼ってくれるユーザーが好む内容の記事をマニュアル化して量産する形にしました。ワードサラダのような過去のスパムに比べると大きな進歩ではあります。ただし、検索エンジンの精度が上れば自作自演のスパムを排除することは可能ですが、ユーザー自身が判断してリンクをしたホワイトハットスパムを防ぐことは非常に難しいです。
すでにある人気の情報やツールを集めてまとめる、切り刻んでリライトする。大学生のレポートのようなコンテンツが今後増えてくるかもしれません。自然なリンクが集まり、コンテンツの内容も素晴らしい、それは評価すべきコンテンツですが、乱立すれば結局どのページがオリジナルで評価すべきコンテンツなのかわかりません。また、その情報が検索エンジンで公開される唯一の情報だったとして、他の文献から抜粋していない保証もありません。
品質に関するガイドライン – 基本方針
・ユーザーをだますようなことをしない
・検索エンジンがなくても同じことをするかどうか
この2つをクリアする日ははいつになるでしょうか。
SEOの市場規模がこれから拡大していく理由
※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。
・これからSEOの市場は伸びていくの?
今まで以上に伸びるかもしれない。
・今のSEO業界の市場規模はどう推移しているの?
緩やかに毎年伸び続けているけど、
インハウスはまずまず順調、
アウトソーシングは厳しいイメージ。
・なぜアウトソーシングは厳しいの?
費用対効果が悪いし、
スパムのような悪いニュースばかり
・なぜ費用対効果が悪いの?
サービスの品質に対して価格が高い
・価格を下げてみたらどう?
SEO業者の間では価格競争が起きている
・じゃあ費用対効果は良くなっていくんじゃないの?
今度は順位が上がらない
・なぜ順位が上がらないの?
アルゴリズムの変動、
リンク中心でペナルティを受けてる。
・ペナルティを受けないホワイトハットは?
まだまだ優れた業者は少なく、
効果が予測しずらい、それと難しい
・じゃあどうやって市場は拡大するの?
コンバージョン率をアップさせるような
支援サービスが増える。
・なぜコンバージョン率が大事なの?
ユーザー数はこれ以上大幅に増えることはないけど、
成約率はまだまだ向上できる。
・CVRを上げるとどうなる?
限られたユーザー数の中で、
使うお金が多くなる。
・使うお金が多くなるとどうなるの?
サイト運営者が潤う
・運営者が潤うとどうなるの
広告やSEOへのニーズが強まる
・ニーズが強まるとどうなるの
SEOの市場規模が拡大する
ウェブマスターツールとGoogleプレイスとGoogle+がうまく連携して、ビッグキーワードでも地方のユーザーには専用のタイトルタグ&ディスクリプションを用意してランディングページを個別に設定できたり、午前、午後、夜、深夜で順位が動いたり、日曜日は営業中のお店のみが表示される結果になったり、男性には男性専用サイトやページや広告が表示されたり、年齢ごとにWEBサイトの色合いを変更したり、スマホサイトも独自のクローラーによって、最適化されたページのみ表示されたり、そういったLPO機能ができれば、WEBの仕事がさらに忙しくなりますが、追究できる幅が広がり、SEOの未来が明るいような気がするんじゃないかなあと、女性専用車両に間違えて乗ってしまい、気まずかったので車両広告でも見ていたら、そこに髭剃りの広告を見つけた時に考えました。
ソーシャルメディアを活用した”ソーシャルSEO”の可能性
※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。
成果報酬型SEOというサービスは、安価で費用対効果が高く、即効性もあり、人気を集めているサービスではありますが、ここ最近ではパンダアップデートやペンギンアップデートのようなスパム検出アルゴリズムによって上位化に苦戦している例が多くあります。
まだまだGoogleのアルゴリズムをかいくぐり、ビッグキーワードで上位化させることは可能ではありますが、利益を出しずらい状況になっていく可能性は高いと感じています。
ソーシャルメディアマーケティングは、瞬間的に話題を集め、多くのユーザーに認知させることができますが、一時的なものになっている例もあります。SEOと融合することで、大きなトラフィックとその後検索からの継続したトラフィックを獲得できる可能性があります。
1.ソーシャルSEOが必要な理由
成果報酬型SEOには先ほどあげたようなメリットはありますが、大きなデメリットとして、価格競争が起きている現状があげられると思います。上位化は難しい、原価は高くなっていく状況で、検索キーワードボリューム以上に業界が大きく成長することはありません。別の大きな流入先の発掘と、質の高い付加価値サービスを提供する必要があります。
ただし、ソーシャルSEOにも次のようなデメリットがあります。
・SEOの専門家であり、ソーシャル&コンテンツの専門家が必要
・業種業態によって作る内容が異なり、ルーティン作業が難しい。
・ユーザーが自発的に動く為、効果予測が難しい。
・人員の大きな配置転換が必要となる。SEO技術者から企画・デザイナーへ。
既存のサービスに捉われず、新しい可能性を目指して、成果型SEOサービスを提供する業者がソーシャルSEOへ移行する為の方法を考えてみたいと思います。
2.リンクを貼る動機を考える
【非営利】ソーシャルSEO
・対象のページを誰かに教えてあげたい。
おもしろいもの、楽しいもの、怒りを覚えるもの、悲しいものなど自分の気持ちが動き、共有して誰かに伝えたい。
【営利】成果報酬型SEOやインハウスSEO
・対象のページに貼るメリットがある
相互リンクや広告、または自作自演リンクやリンクネットワークなど。
ソーシャルメディアを活用したSEOには非営利ユーザーの心を動かす必要があります。
3.どういったコンテンツが動機付けになるのか
・漫画を使った親しみやすいコンテンツ
・オリジナル動画で動きのある商品・サービス紹介
・おもしろツールで話題を集める
・便利ツールでユーザーに役立つシステム
・プロのノウハウで情報提供をする
・業界の最新ニュースを配信する
・炎上マーケティングは危険ですが使い方次第?
4.業務の流れ
・目的目標…クライアントと共通したKPIを持つ
・市場調査…同業種での実例や効果を調べる
・企画立案…企画ネタ、導線やプロモーション方法、ターゲットのデバイスなど
・SEO戦略…どういったキーワードを狙うのか、下層ページのロングテールワードまで
・HP制作…ランディングページを作成
・効果測定…アクセス解析でどういった効果をもらしたのか
・HP改善…自然検索からCVに結びつきやすいページ&ワードの最適化
5.どういった料金体系が考えられるのか
・つぶやき、いいね、ブックマーク回数で課金※やらせやスパムなどが不透明
・アクセス保証※効果測定ツールや期間などの調整が必要かも
・順位成果報酬型※成果報酬型に比べて金額的にかなり高額になる可能性がある
・企画単位※成果がなくても広告費を支払わなくてはいけない
既存の成果報酬型SEO業者は何百、何千といったクライアントを抱えているケースが多くあります。そこまでの数をさばける理由としましては、成果報酬型というわかりやすい料金体系になっており、細かいコミュニケーションを必要とせずともビジネスとして成り立っているからです。
業者とクライアントが完全に納得いくようなサービス&料金体系は成果報酬型と比べると劣る為、クライアント数を減らし、一部の広告費を捻出できるユーザーにしか満足させられないというのも残念です。自分にとっては今後の課題となりそうですが、ソーシャルSEOには未来があると感じています。
悪意のない、サイト内重複コンテンツでペナルティ”6”事例
※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。
ペナルティ事例で多い重複コンテンツ
SEO業者が対策しているサイトで圏外に飛んでしまっているサイトを無作為に100サイト集め、内部が原因と仮定して、改善できる箇所はないか調査しました。考えられるペナルティを洗い出している内に重複コンテンツが以外に多いことに気づき、重複コンテンツに絞り、事例を集めてみることにしました。
意図的に重複コンテンツを作りあげる人は、ペナルティをすぐに察知することができると思いますが、サイト構成上知らない内に重複コンテンツになってしまっているサイトが多くありました。勝手にコピーされてしまう重複コンテンツ事例は多くありますが、あくまで質の低い他ドメインによるものですので大きな影響がないことがほとんどです。サイト内部の重複コンテンツはサイト運営者の判断で実行したことですので、与える影響は大きなものとなります。
事例①ECサイトでサイズ違いの製品ごとにページが作られている
ABC 0001 80型
ABC 0001 90型
ABC 0001 100型
架空の型番ですが、個々のページの違いと言えばサイズと値段のみ、製品説明などはすべて同一のものが使われていました。サイズの種類が膨大にあれば、複製されているとみなされてしまう可能性が高くなります。
【解決策】
製品ページを1つ用意して、プルダウンで別の型番を選ぶタイプの構成に変更すれば重複コンテンツを改善することができます。システムの変更が必要となるため、腰が重いですが、検索経由のアクセスを集めるのであれば必須となります。
事例②全国向けポータルサイトで都道府県、市区町村ページ
東京(25)
山梨(0)
群馬(0)
よくあるポータルサイトですが、各テキストがリンクとなっており、リンク先に飛べるのですが、東京以外コンテンツがありません。こういった構成の場合、該当の情報がありませんとだけ表示されるページが大量に作られてしまう可能性があります。
【解決策】
コンテンツが0件の場合のみリンクにしないように設定する。こういったプログラムの修正はそれほど手間はかからないと思いますが、1件が0件になる可能性がある場合は、過去のURLにアクセスできないように設定する、noindexを設定するなどの対応が必要となります。
事例③画像メインのサイト
画像がメインで構成されており、サブページもテキストがほとんどないようなサイトの場合、検索エンジンが参考とする情報が少なくなります。ソースをみてもどのページかほとんどわからないようなサイトは注意が必要です。
【解決策】
altの設定で適切なテキストを用意する、または画像であっても文字だけうまくコーディングしてテキストを使うことで回避することができます。
事例④サイトタイトルが長いサイト
○○で○○なら○○に○○な株式会社○○へご相談ください。|TOP
○○で○○なら○○に○○な株式会社○○へご相談ください。|商品名
このようなタイトルタグの場合、商品名が補足的な状態となります。すべてがダメということではなく、他の事例と重なることで危険性が高くなります。また、サブページの検索経由のクリック率も悪くなる可能性があります。
【解決策】
すべてのページに同一の内容を反映させる情報を少なくする。個別のページに独自のテキストを使うことを検討してみてください。
事例⑤ECサイトの商品説明がメーカー提供
ほとんどのECサイトがどこかのメーカーから商品を卸しているかと思いますが、商品説明なども合わせて提供されていることが多くあります。
【解決策】
販売店独自の商品説明を用意することで重複がなくなります。一つ一つの商品説明を店舗側で用意するのは非常に骨の折れる作業ですが、コンバージョンにも大きく影響してくる部分となりますので、人気の商品から優先的に独自テキストを入力するようにしていきましょう。
事例⑥1つのページに複数のURLでアクセスできてしまう。
hogehoge.com/?mode=rp&id=01
hogehoge.com/?mode=rp
上記のようなURLで同一の内容が表示され、2つのリンクがサイト内に存在し、検索エンジンにインデックスされてしまっている場合、重複コンテンツと判断される可能性があります。
【解決策】
htaccessやcanonicalで正規化するか、プログラムで余計なURLが生成&アクセスされないように制御する。すでにインデックスされていないかどうかを確認しましょう。
追記事例⑦法律関係のサイトで法令をそのまま掲載している
法律事務所のサイトで法令内容をそのまま掲載しているサイトはミラーページと判断される可能性があります。法令をリライトするなどはできませんので、その他の対応方法が必要となります。
【解決策】
canonicalで法令データ提供システムなどの引用先を設定するのが適切でしょうか。それ以外であれば画像表示させる。noindexやrobots.txtで制御するなどがありますが、あまり適切とはいえないかもしれません。
SEO対策は、内部対策がしっかりとできていない場合、ほとんど意味のないものになってしまいます。SEO業者に対策を依頼しても、サイト全体の設計に関する内部対策まで出してくれる業者は少ないです。理由としましては大規模なコンテンツの場合は膨大な修正が必要になるケース、プログラムが介在している場合に仕様がわからない為、指示書を作成しずらいというケースがあると思います。まずご自身のサイトの状態がガイドライン違反になっている可能性があるかどうか確認しておくようにしましょう。
SEOのプロが見てもわからない自作自演リンク
※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。
SEOに携わっている人のほとんどは外部対策に慎重で、いかに自然な外部リンクを獲得することができるかという考えを持っていると思います。リスクを嫌う人は完全なホワイトハットのSEOを推奨し、ブラックハットを突き進む人は外部リンクの貼り方やテキストなどを多様化することでリスクを最小限に抑えることを考えます。
いつかはバレてしまう。そう考えてしまうのは、バックリンクを調べることで、そのサイトがどのサイトからリンクをもらっていて、自作自演のSEO対策を行っているかどうかが簡単にわかってしまうからです。ただ、誰が見ても完全に黒だと言い切れない外部対策方法もあります。
例えば、よくある自作自演リンクのパターンは下記のような形となります。
例①自作ABCサイト、対策サイトZ
A→Z
B→Z
C→Z
※この場合バックリンクをチェックした時にABCサイトの作り方によっては簡単に自作自演だとバレてしまうことになります。
例②自作Aサイト、対策サイトZ
A→Z
A→X
A→Y
※この場合バックリンクを見て怪しいと感じたとしても、全然関係のないXとYが存在することで3つの内どのサイトが対策を行っているかがわからなくなります。
最近Googleがリンクを否認するツールを提供しました。業者に依頼していた外部リンクがペナルティを受けてしまった為、解除したいと考えるユーザーが急増しました。また、申請したものの解除されないと訴える人も多いようです。本来の目的は、まったく外部対策を行っていないユーザーをこういった外部対策から守る為なのではと感じています。
ホワイトハットもブラックハットもGoogleも未だに進化を続けています。