ホワイトハットSPAMの流行、検索エンジン最適化から人間最適化へ

※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。

はじめに
これは素晴らしい記事やコンテンツを公開している方々に対するものではなく、そういった方々に近いことをマニュアル化することにより容易で、そういったレシピを使うサイトがスパム的に増えてしまった場合、検索エンジンはどういう方法で対処していくのかという内容です。




ホワイトハットSPAMを防ぐことはできるのか?
数年前にeHow.comというサイトでハウツー記事を提供している米Demand Media社が株式を公開したことが話題となりました。eHow.comは安価でコンテンツ記事を大量に集め、検索エンジンからのトラフィックを獲得しているのですが、中には質の悪い記事も多く、多くのユーザーを満足させる結果とはなりませんでした。Googleのパンダアップデートはこういったコンテンツファームを撃退する為に生まれたのでしょう。

当時の感想としては、記事を大量に生成することで、ロングテールのアクセスを獲得している会社という印象しかなく、記事を大量に投稿すれば、少量でもアクセス数は積み重なっていきます。お金さえあれば、SEOの知識がある人なら誰でもできるんじゃないかと思っているだけでした。ただ、今考えてみると、成功のポイントは人間最適化がうまくできていたという点です。

~ができる方法。
~の作り方。
~までにしておく3つのこと。
~が簡単にできるマニュアル
~を知るポイント
~の小技4個
~のまとめ
~の選び方・決め方
~を覚える為の基本
などは、今でもはてなブックマークやtwitter、facebookでもよく見る記事タイトルです。

当ブログでも「プロのSEO技術者なら知っている、使えるツール&サイト56選!
というタイトルを付けた記事がはてなブックマーク827userととんでもない数字になっています。内容は大したことは書いていません。誰もが知っているツールを整理してまとめただけです。オリジナル性などもありません。

もちろんタイトル文章以外にコンテンツの内容でユーザーに好まれる内容は様々ありますが、こういったリンクをもらいやすいレシピをeHow.comは理解していたのでしょう。外部リンクの自作自演は通用しにくくなったので、リンクを貼ってくれるユーザーが好む内容の記事をマニュアル化して量産する形にしました。ワードサラダのような過去のスパムに比べると大きな進歩ではあります。ただし、検索エンジンの精度が上れば自作自演のスパムを排除することは可能ですが、ユーザー自身が判断してリンクをしたホワイトハットスパムを防ぐことは非常に難しいです。

すでにある人気の情報やツールを集めてまとめる、切り刻んでリライトする。大学生のレポートのようなコンテンツが今後増えてくるかもしれません。自然なリンクが集まり、コンテンツの内容も素晴らしい、それは評価すべきコンテンツですが、乱立すれば結局どのページがオリジナルで評価すべきコンテンツなのかわかりません。また、その情報が検索エンジンで公開される唯一の情報だったとして、他の文献から抜粋していない保証もありません。

品質に関するガイドライン – 基本方針
・ユーザーをだますようなことをしない
・検索エンジンがなくても同じことをするかどうか


この2つをクリアする日ははいつになるでしょうか。


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