検索エンジンからの被リンクコンバージョン率を考える

最近ブログを更新しはじめて、改めてSEOについて考えることが多くなりました。Googleが上位に表示させたいページになるにはどうすればよいかということばかり考えております。先ほど一つの考えが浮かんだのでブログに投稿します。被リンクコンバージョン率を見ることで、その検索クエリに対して、ユーザーが有益だと判断したことがわかるのではないかと思いました。被リンクコンバージョン率とは、訪問者に対して、どれくらいの率でリンクが張られたかということです。
 
Googleが保有する情報は検索ボリューム、クリック数、クリック率などです。サイトに訪問してからの情報に関しては知ることができません。サイトに訪れたユーザーがすぐに購入したのか、長い時間閲覧したにも関わらず離脱してしまったのか。アナリティクスの情報を参考にしたり、戻るボタンで再びgoogleに戻ってきた場合には状況を把握することができますが、正確なデータが取れる方法ではありません。
 
被リンク数に関しては、わかりますので、クリック数に対してどれくらいのリンクが増加するかということが分かります。参考とする数値は「率」です。上位に表示されているサイトの方がもちろん率が高いことがわかります。ですが、少ないクリック数であっても、被リンクコンバージョン率の高いサイトを表示させる方が有益だと言えるのではないでしょうか。
 
例えば、2010年オリンピックに関する記事を書いたとします。その記事は当時多くの人気を集め、継続した被リンクを獲得しました。そのページはオリンピックと検索した時に1位に表示されていました。しかし、時間と共にクリック数に対しての被リンクコンバージョン率が低くなってきました。理由は単純です。情報が古くなってしまいリンクする価値がなくなったからです。当然2012年のオリンピックの記事が現れ、多くの人気を集めました。被リンクコンバージョンはどんどん増加していき順位が入れ替わることとなりました。
 
被リンクコンバージョン率を考慮することで、年代ごとの注目度は考慮されません。例えば、「神様、仏様、稲尾様」で有名な稲尾和久で説明すると、78試合42勝という状況は、もはや今の日本プロ野球では永久に越せない記録となっております。ということは、今後検索エンジンが存在する限り、「最多勝利投手」という検索クエリは稲尾和久のもとなってしまうということです。それは非常にまずいですね。また、こういった現象はスポーツでは顕著ですが、どんな検索ワードにも当てはまるものです。
 
そのページが有益か有益ではないのか、ロボットには判断することができません。人間は有益だと感じる人もいれば、有益だと言えない人もいます。例えば「UFOは存在する」こういうwebページに対して、嘘だという人もいれば、いるに違いないと判断する人もいる訳です。ではロボットは何をもってして有益だと判断するのか。それは内部のテキストではありません。正しい構造のWEBサイトでもありません。優れたデザインでもありません。「リンク」です。支持している人がいるかどうかです。もちろんそれ以外必要ないと言っているわけではありません。ロボットが順位決定づける中で大きく指標としているのが「リンク」ということです。
 
話を戻します。被リンクコンバージョン率には問題があります。検索エンジンはすべてのトラフィックを把握していないということです。あくまで検索エンジンの流入からの被リンク率しか測定することができません。ですので、検索エンジン以外に、例えば広告などによって別の流入が多いと、アクセス数が100。増加被リンク200。被リンクコンバージョン率200%のような状況になってしまうということです。
 
ふりだしです。Googleがすべてのトラフィックを把握するようになれば、こういったことも可能かと思いますが、一瞬にして意味のないものになってしまいました。ただ、一部適用させることはできないでしょうか。全体の平均値を算出して、1-10位のサイトでその比率を大きく下回るページの評価を下げる。これは広告を出稿したもの勝ちということで採用されませんね。
 
次にそもそも有益でないコンテンツは広告を打ったところでリンクは増えないので別に構わない。これはなんとかいけそうな気がしました。ソーシャルの情報も参考にすることで、より数値を信頼性の高いものにすることはできるかと思います。ただ、当初の「率」を参考にすることができない所が非常に残念です。現在重要なコンテンツには新しいリンクが増加していくことを測定することはできそうです。また、重要であるサイトは最低でも○日に一回リンクされるべきだが、半年もまったくリンクが増えない場合には、そのサイトの評価は悪いという判断はできそうです。
 
いずれにしても被リンクが将来に渡って増加し続けるようなコンテンツが、最も有益なコンテンツだと言えるのではないでしょうか。
 


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