弊社でSEO対策を申し込まれた人のキーワードの順位は全てチェックしているSEO技術担当の小林です。
順位をチェックしていると、気付かされるのが検索エンジンでは常にどこかのキーワードで順位の変動が起こっているんです。だからこそ、順位が落ちてしまわないようにしっかりと対策というものが必要になってくるわけです。「備えあれば憂いなし」ということわざもありますし。
この対策にもいろいろなものがございまして、今回紹介するのが、SEOにおいての「アンカーテキスト」の使い方です。知っている人ならご存知かと思いますが、このアンカーテキストの中に、自分が検索エンジンにおいて上位に表示させたいキーワードを入れておくと、例えば「<a href=”http://www.example.com/”>SEO</a>」のようなアンカーテキストの場合だとクローラーがこれを巡回して発見したときに、http://www.example.com/のサイトには、SEOの情報についての記述してあるサイトだという風に認識されて、これが多ければSEOのサイトだとさらに認識され、上位に表示されやすくなるわけです。
Googleの検索エンジンにおいて、このアンカーテキストの評価というものがけっこう効果が高いと言われています。ですが、私が考えるに「SEO」で上位化を狙ったときに「SEO」という言葉だけでアンカーテキストを作って、過剰にいろんなサイトに貼るのは、逆に検索エンジン側から見たときに不自然な形になってしまう恐れがあると思います。では、アンカーテキストの評価において自然な形とはどんな形なのか、参考にするなら検索エンジンで「料理」と検索すると、今現在1位なのが「クックパッド」さんのサイトです。このサイトは、料理レシピのサイトですが、他のサイトからアンカーテキストでどんな言葉でリンクされているのかを調べたときに、「料理」というキーワードで多くリンクされているかと思えば、実はサイトのタイトルにも入っている「クックパッド」や英語で「cookpad」という言葉でリンクされていました。
また、「本」と検索エンジンで検索した時に、上位に「Yahoo!ブックス」さん、「紀伊國屋書店」さんのサイトに来ていますが、これも他のサイトからどんな言葉でアンカーテキストが貼られているのかを見たときに、やはり「本」というキーワードが一番多いのかと言えば、実際は違っていて「yahoo ブックス」、「紀伊國屋書店」というキーワードなどでほとんどがリンクされていました。これらのキーワードは全てサイトのブランドとなっている言葉です。
最後、「ファッション」と検索すると上位にYahoo!JAPANと業務提携したスタートトゥデイさんが運営する「ZOZOTOWN」というサイトがありますが、これもどんな言葉でアンカーテキストが多く貼られているのかというと断トツで「zozotown」や「http://zozo.jp/」というキーワードでリンクされていました。
このことから今のGoogleでのアンカーテキストのリンクのさせ方で自然な形というものを予測するに、スポーツシューズメーカーでいうなら「ナイキ」や「アディダス」と言ったブランド名をアンカーテキストに入れてリンクさせた方が検索エンジンの順位に影響を及ぼすことが考えられます。
確かに、一般ユーザーが「Yahoo!ブックス」さんや「紀伊國屋書店」さんのサイトを「本」だけでリンクさせるのかと言えば、単体キーワードでリンクさせる可能性が低いです。
ただ、もしブランド名を含んだキーワードでリンクさせたとしても、そのリンクが貼られるスピード、集まり方やサイトの運営年数、これは運営されているのが、つい最近でそこにブランド名のキーワードでリンクを貼ったとしても、サイト自体はできたばかりで、ブランドとしては確立していないという風に認識されてしまい、不自然な形になってしまうということもあるんじゃないかと私は考えています。ちなみにここで紹介した「クックパッド」さんや「紀伊國屋書店」さん、「ZOZOTOWN」さんなどのドメインエイジはどれも10年ほど経過しており、その長い年月の中でしっかりとブランドとして確立して、ネット上などでそのブランドの名前がしっかりと浸透し、ユーザーから継続したリンクが集まり、その結果サイト自体のオーソリティの高まり、上位表示ができている可能性が高いので、ここら辺もしっかりと自然に見えるような対策をとらないといけなくなっていきます。
これはやはり長年のSEOをやっている人でもコツを見つけるのは難しいです。しかしながらちょっとすると、まったくSEOを知らない人に、1つのキーワードで上位化させる作業を任せて、アンカーテキストを作らせてみると、うまく検索エンジンに認識させやすい形となって順位が上がってくることもあるかもしれません。それが、検索エンジンの面白み、そして深みでもあり、常に追求したくなってくるので、まだまだSEOへの探究は続きます。
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