最高のキーワード選定は上位化率をアップさせSEOを成功へ導く

※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。

■キーワード選定を制するものはSEOを制する

上位化させるキーワードを安易に決めてしまった人は今すぐ見直しをする必要があります。なぜなら、それほど重要で、今後のサイト運営を大きく左右してしまうものだからです。最高のキーワード選定を行うことで、以下のようなメリットがあります。

1.狙ったキーワードで上位化しやすくなる。
2.上位化した時に売上げが上がる確率が高くなる。

また、最高のキーワード選定を行うには、最高のURL選定も同時に行う必要があります。どのキーワードでどのページにユーザーを集めることが最も成約に繋がるかを知っておくことが大事です。では、実際にどうやってキーワードを決定するのか、それは、

リスティング広告に出稿するということです。

「なんだ、リスティング広告なんてやってるし、効果的なキーワードなんて大体わかってる」という方、次の質問に答えられますか?答えられない方はもう一度データを洗い出す必要があります。

・現在のキーワードで上位化した場合、売上はどの程度増加するかわかりますか?
・SEO業者に依頼する場合、自分でSEOをする場合、いくらまでならお金をかけれますか?

SEO対策を行う会社様で、対策費用の分岐点を把握していない方はまだまだ多いのが現状です。順位によるクリック数の違いや業界動向によって、想定数字は大きく異なるケースもあります。但し、実際に少しのデータを取ることで、未然に失敗を防げるケースはあります。少ない金額での実施でも、ある程度のデータは取れますので是非テストしてみて下さい。

■リスティング広告でキーワード選定を行う手順

1.キーワードツールで関連するキーワードを洗い出す
キーワードツールを使って、自社のビジネスに関連するキーワードとボリュームを洗い出しましょう。完全一致を選択することを忘れずに。数値はローカルの方をみましょう。

例えば月間検索ボリューム1000の場合、クリック率は順位やタイトルによって異なりますが、上位化した場合、おおよそ1%-10%程度とします。ということは10から100程度のアクセスがGoogleからは月間でやってくるということです。

Yahoo!の数字も想定して、月間の成約数はよくても10はいかないというイメージですかね。悪ければ1件も成約しないということもあるかもしれません。まずこの段階で、イメージと大幅に誤差があれば、そのSEO対策の実施を見合わせた方がよいかもしれません。

2.リスティング広告のアカウントを開設&設定をする
通常リスティング広告を出稿する際は完全一致や部分一致などを駆使して運用しますが、今回はデータを取ることが目的ですので、完全一致のみでの実施を行います。

先ほどのキーワードツールの想定で、とりあえず試してみる価値があるキーワードのみ実施します。もちろんリスティング広告でも費用対効果が合えば続けたいという場合は、ボリュームの少ないキーワードもしっかりと拾っていくようなアカウント設計をして下さい。

3.アナリティクスでコンバージョンを設定する
なかなか成約しずらいビジネスの場合、または調査といえどもあまり予算を割きたくない場合は、Googleアナリティクスを見て、キーワード選定の参考にすることも可能です。信用度の強い指標ではないですが、直帰率やサイト滞在時間などを参考にしてください。もちろんコンバージョンの設定も必ず行うようにして下さい。これでユーザーの有料と自然キーワード別コンバージョンデータを取得することが可能です。

4.リスティング広告のコンバージョンタグを設置する
Yahoo!スポンサードサーチ、Googleアドワーズ共にコンバージョン設定することができます。管理画面からタグを発行することが出来ますので、サンクスページ(お問い合わせありがとうございましたページ)に発行されるタグを埋め込むようにしましょう。そうすることで、リスティング広告のキーワード別コンバージョンデータを取得することができます。※アナリティクスでも取得することが出来ますが、リスティングの管理画面と連動するので、リスティングのキーワードを見る場合はこちらの設定をしておく必要があります。

5.リスティング広告の運用開始
最初の段階である程度キーワードの絞り込みも行っている場合は、一つ一つのキーワードに対して、細かいデータを見ていくことも可能かと思います。キーワードによって、または掲載位置によって大きく成約率が異なりますので、高い順位・低い順位でのコンバージョン率をそれぞれ見る為に、一定期間ごとにクリック単価を調整してみて下さい。

広告費の上限設定をしている場合、十分なインプレッションが発生せず、正確なデータが取得できない可能性がありますので、広告は必ず1日中配信されるような単価設定にしておきましょう。広告費があまりにもかさんでしまう場合はデータを取得する期間を短くするなど工夫してみて下さい。

6.キーワード選定
月間のデータが溜まったら、通常リスティング広告の運用の場合は、どのキーワードが悪い、良いという判断をして改善しますが、今回はキーワード選定が目的ですので、上位化までにどれくらいの予算に収めれば損益分岐点をクリアできるかという部分に注目します。

例)1成約粗利5,000円の商品の場合
Yahoo!スポンサードサーチとGoogleアドワーズに出稿していたデータの合算

Aキーワード 1000アクセス 50成約 粗利250,000円
Bキーワード  500アクセス 20成約 粗利100,000円
Cキーワード  100アクセス 10成約 粗利 50,000円

上記のような結果がでました。一番注目すべきは粗利部分です。こちらが各キーワードにおける、
使用できる月額料金の上限値となります。

対象URLが2つ以上ある場合は再度別URLでテストしてどちらの成約数が多いかデータを取りましょう。コンバージョン率を改善できれば、さらにコストをかけることも可能になる可能性があります。
先ほどもお伝えしましたが、掲載順位ごとのデータも取得できればさらに良いです。

これである程度の目安がつきました。粗利の金額を考えながら、広告費としてSEO対策にいくらかければよいか判断して下さい。

SEOのランニングコストが必要であれば、かならず粗利より低い金額に押さえないといけませんが、サテライトサイトなどを自社で構築して対策していく場合は投資と考えて対策してくことも考えていきましょう。

さらにサイト内容の変更などを行い、コンバージョン率の改善を行っていくことによって、最高のキーワード選定も改善され、SEO対策にかけられるコストも高くなります。


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