【ページ下部に追記あり:2012年6月19日】
このSEOブログを読んでくれていて、私のことをよく知っている方なら既に御承知かもしれませんが、たまに私はWEBやSEOのセミナーなどに参加していますが、稀に今のGoogle.co.jpにおいて、WEBページの読込速度が順位に影響している、または上位表示する要素として組み込まれているといったようなことを講義している方がいます。
しかし、このように講義されている方はどこからそのような情報を得て、発表しているのでしょうか。セミナー終了後に私が調べた限りでは、公式にGoogle.co.jpでWEBページの読込速度が順位に影響しているといったようなことが書かれている記事は、発見できませんでした。
ただ、Google.comにおいては、アイオイクス株式会社のSEO Japanの「Google、ついにサイトの表示速度を検索順位に影響開始!」という記事の中で、
ただ、Google.comしかまだ影響が無い
Googleのブログを見た所、現状ではGoogle.com限定、かつ英語の検索限定のようですね。
と書かれています。
また、SEMリサーチさんの「SEO: ページ速度はどれくらい重要な要素か?」の中でも、
2011年1月現在、Googleが公式にページ読込速度をランキングアルゴリズムに組み込んでいるのは、英語圏(google.com)です。
と書かれています。
さらに最近では、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの鈴木謙一氏が執筆されている海外SEO情報ブログにおいて、「表示速度の遅いページをrobots.txtでブロックすべきか」という記事を更新されていましたが、この中で、
ページの読み込み速度がランキングのアルゴリズムに組み込まれているのは、Google.comだけのはずです。
「Google.com以外には展開していない」と断言することはできませんが、公式・非公式にもGoogle.com以外に展開したというGoogleからの発表を僕は知りません。
と書かれています。
この3つのサイト(またはブログ)は、SEOにおいて著名であり、配信される情報というのも信頼性の高いものです。
つまり、Google.comの検索結果において、WEBページの読込速度が順位に影響しているというネットなどの情報を見て、講義する側が「じゃあ、日本のGoogle(co.jp)にも反映されているだろう、またはいずれ日本でも導入されるだろう」という安易な考え・早とちりをしてしまって講義している可能性も考えられます。
たまたま、発見したのですが、「ページ表示速度アップでSEO強化!!」という記事があるのですが、これも一般ユーザーが見た場合に、
Googleはページ評価の要素の一つにページ表示速度を挙げています。
と書かれているので、「これはGoogle.co.jpのことではないのか?」と認識されてしまい、「Google.co.jpではページ評価の要素の一つにページ表示速度が影響している」という間違った情報が世の中に出回る恐れもないとは言えません。
なので、講義する(情報を伝える)側というのは、その講義する内容(伝える情報)にも責任がついてくるので、より正確な内容(情報)を伝える必要があります。
特にSEOは「これは信頼して大丈夫なのか?」といった情報が出回りやすいものです。ですので、講義する(情報を伝える)側だけではなく、情報を得る側もより正確なものを入手できる(真実を見極める)目を持つことも大事だと思います。
今回の記事を書いていて私も、今後このSEOブログで書く内容に対しては、細かく目を配り注意しなければいけないと痛感させられました。
最後に、Google.co.jpでは、WEBページの読込速度が順位に影響していないはずですが、読込速度を早くすることは、ユーザーがWEBページをスムーズに確認する上で大事なことなので、やらないよりはやっておいた方が良いです。
【追記】
アメリカのシアトルで開催された「SMX Advanced 2012」で、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの鈴木謙一さんが、このイベントに参加しておりGoogle+上で、「Google.co.jpにおいてページの表示速度が既にランキング要因になっていた」という情報を公開しておりますので、現在はGoogle.comだけではなく、Google.co.jpにおいてもWEBページの読込速度がランキング要因になっています。
ただし、非常に小さなシグナルだということを理解しておきましょう。
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