GoogleでのSEOを日夜追求しているメディアフェイスのSEO技術担当の小林です。
タイトルにも書いてありますが、品質の低いコンテンツが多く置いてあるサイトがターゲットになった米Googleでの「パンダ・アップデート」の情報を集めていますが、このアップデートがなぜ「パンダ」と呼ばれているか、知っていますか?
これは、ファームを嫌うパンダにちなんでパンダ・アップデートと呼ばれているらしいですが、鈴木謙一氏の海外SEO情報ブログには、「Panda(パンダ)という名前のエンジニアがいて、その人が中心になって開発していたので、社内においてのコードネームがBig Pandaと呼んでいた」と書いており、これはGoogleのマット・カッツ氏のインタビューのものなので、こっちが名前の由来になっている可能性は高いです。
かわいいらしい名前ですが、その名前とは裏腹にこのアップデートでアメリカのサイトで被害を被ったものの多く、その傾向としては、やはり高い品質のページが少ないサイトやドメインの信頼度だけに頼りすぎているサイト、広告の表示やリンクが多くすぎるサイトなどだそうです。
この中で書いた「ドメインの信頼度だけに頼りすぎているサイト」ですが、Googleの上位表示サイトの傾向から、ドメインの信頼性がある程度高いと上位に表示されやすい傾向がありました。ですが、このただドメインの信頼性が高いだけで、見てみるとそれほどコンテンツがしっかりしているかというと疑問に思えるサイトも中にはあります。質をより量を取ってしまったために、結果的に質が下がってしまうサイトも存在するので、これも対象になっていきます。
逆に、このアップデートで、生き残ったサイトはどんなサイトが多いのか、、その情報をいろいろ集めてみると、ユニークコンテンツやそのサイト独自のしっかりとしたコンテンツを持っているサイトです。よく見られるアフィリエイトタグばかりで、中身のないサイトがありますが、自分の知りたい情報などを探していて、このサイトをクリックしてしまうと無駄足になってしまいます。当然こんなサイトは、パンダアップデートで葬られるサイトの候補となる可能性が非常に高い。
では、私たちはどうやってこのアップデートを前にどう対策すれば良いのか、それはユーザーから見てこれは有益な情報と感じられて、満足できるようなコンテンツを置いたサイトにしていけばよいと思います。ですが、検索エンジンが何を有益ととらえるかにもよって評価の与え方は違ってきますが、あるのとないのとではアップデート後のサイト生存確率が違ってきます。また、そんな有益な情報を掲載しているサイトは、他サイトからのリンクも貼られやすいというメリットがあります。このリンクにおいてサイトでのバランスというものも検索エンジンの評価の対象になるので、1度自分のサイトを見直してみて、過剰リンクになっていないか、内部リンクを適切になっているかなど、細かな部分までチェックしてみる必要があります。
【2011年8月24日追記】
2011年8月24日現在の私が集めたパンダ・アップデート情報によると、まだ現状ではアップデートは日本語には適用されていないとのことが、米GoogleのInside Searchブログで明らかになっており、なぜ未だに導入されていない原因については、ブログを読んでも分かる通り、「改良のためのテストを行っている」からのようです。現在もなお、改良が加えられているということを考えると、日本で導入された場合に、従来のアップデート更新以上に、順位の変動が予想されます。
【2012年3月1日追記】
2012年3月1日現在では、私が集めたパンダ・アップデート情報によると、まだ日本語には正式に導入されていない可能性が高いです。しかし、SEMリサーチ(SEM情報サイト)によれば、部分的に導入されているのでないかということも書かれており、運営しているサイトにおいてのコンテンツ内容の充実などに取り組み、パンダ・アップデートが行われたとしても順位が安定して保てるようにしていきましょう。
【2012年7月19日追記】
7月18日に、日本語、韓国語でもパンダ・アップデートが導入されました。4%程度 の検索結果に影響するようです。低品質なサイトの順位を下げるようなアルゴリズムに変更となりましたので、これからはサイトのコンテンツに注力を注いでいくようにSEOを行っていくことをおすすめいたします。
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