2014年3月15日 土曜日

リターゲティング広告、リストを復活させる方法

リターゲティング広告はそれなりにお客様からの問い合わせにつながっていましたので、力を入れていたのですが、何度かお客様から”うざいのでなんとかしてください”とご指摘を頂いたこともあり、今は自粛気味で配信しております。なんとかお客様にも喜んでもらえる方法はないものか模索してみたいと思います。

そもそもリターゲティング広告は、サイトを閲覧中に表示される広告ですので、キーワードによってユーザーの気持ちを予測し広告文に反映させる。というような訴求方法はできません。特に1枚もののLPであれば、サブページも加味したリストを作成することができませんので、リターゲティングリストの情報として、「サイトにアクセスしてくれたユーザー」ということしかわかりません。ただ、これだけではインプレッションを増やし続けるといううざい広告方法しかありませんので、興味のないユーザーはリストから排除していきたいところです。

文字にすると非常に説明しづらいので、下記の図を見てもらった方が早いと思います。簡単に説明すると、一定期間反応がなかったユーザーには別の関連する商品やサービスをセールスしてみるということです。広告を1度でもクリックしたユーザーはリストから排除し、別のアプローチで訴求すれば、リストも無駄にならず、ユーザーは何度も同じ広告を目にするということも少なくなります。

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バナー・テキスト広告は、割とよく見る方なのですが、以外にもこういった方法をしている企業が少ない印象だったので記事にしてみました。実際やるとなると、商品・サービスごとに専用のLPが必要となるため、手間がかかる施策ではありますが、リターゲティングの効果がなくなってきたと思われる広告主の方は一度試してみてはいかがでしょうか。

2013年8月27日 火曜日

「YDNサーチターゲティング」使用後の感想

YDNに新しい機能、サーチターゲティングが登場しました。ヤフーで特定のキーワードを検索したユーザーに対してセグメントを行い、リマーケティングとしてディスプレイ広告を表示させるという、新しい形のリターゲティング広告です。8/19に登場後、すぐに設定して1週間が経ちましたので、感想をお伝えしようと思います。

まずイメージと異なった点は、完全一致ではなく部分一致であること、「seo 意味」というキーワードで検索したユーザーと、「seo 料金」というキーワードを検索したユーザーとでは、ユーザーの目的は大きく異なります。やはりといった感じですが、コンバージョン率はあまり高くありませんでした。この辺の細かい設定まですることができれば、かなり費用対効果が高くなるのではないでしょうか。

次にある程度のボリュームがないと、キーワードとして設定できません。イメージとしては、ミドル~ビッグキーワードでないと設定ができないと理解しておいてください。まだそこまで詳細な設定はできませんので、効果としては、ターゲティングとリターゲティングの中間というような位置づけになるのではないかと感じています。

スマートフォンとタブレットの予測リーチ数が出力される点は、出稿前の参考として有益な情報になります。ちなみにリストに関しては、リターゲティングのようにタグを埋め込んで蓄積していくものではありません。過去(どこまで遡るのかは不明)の履歴に基づいてリスト化しているユーザーに対して配信しますので、リストを貯める必要はなく、すぐに広告を開始することができます。

今後の機能追加に期待したいと思います。

2013年8月9日 金曜日

【YDN】8月19日からサーチターゲティング機能追加

Yahoo!ディスプレイアドネットワークにサーチターゲティング機能が追加されました。マルチデバイス化、タグマネージャーと、ここ最近グーグルの後を追いかけている印象でしたが、これはかなり素晴らしい機能だと期待しています。

簡単に説明すると、ヤフーの検索キーワードに対してリターゲティングできるということです。検索クエリごとに、異なる訴求ができるため、細かく設定するのは面倒ですが、かなり効果の高い広告になるのではないかと思います。

ディスプレイ広告は、今までにも様々なターゲティングが可能でしたが、中小企業が参入できるほど、細かい改善や設定ができなかった為、サーチと比べると、どうしても後回しになってしまいました。

リストの時期や除外のリスト設定など不明な点は多いですが、今思いつく方法としては、「節税」「事業計画」などのキーワードで経営者リストを作ったり、「食べログ」などの指名検索でライバルの顧客にアプローチしたり、「会社設立」などのリストを貯めておいて光回線やビジネスフォンの広告を配信したり、様々なリストの作り方がありそうです。
詳しい機能については、リリース後ご案内ということで、お盆明けに早速試してみようと思います。

2013年3月13日 水曜日

グーグルアドワーズと自然検索の関連性は同一のものを使用している

最近リスティング広告を触っているのですが、SEOで使われる関連性とアドワーズの関連性が同一のものを使用している可能性が高い、と思った現象があったので記事にしたいと思います。

SEOでは関連性という言葉がよく出てきます。ですが、SEOという言葉に対して、一番関連性のある言葉を知ることができるでしょうか。SEO対策?検索エンジン最適化?次に関連性のある言葉は?

アドワーズを運用している時に、300ぐらいあるグループの内、一つのグループの広告が停止していました。理由は、他のグループで広告が表示されている為とのこと。

これは、「家具 通販」の部分一致で入札価格が300円、「家具 通販 激安」の部分一致で入札価格が50円の場合、「家具 通販 激安」が弱い為、「家具 通販」の方で広告がでていますよ。ということです。

フレーズ一致や部分一致ならば考えられる現象ですが、今回は完全一致です。例ですが、「A 通販」「B 通販」とそれぞれ異なる言葉で入札しているのにもかかわらず、「B 通販」の広告がストップしてしまったということです。

試しに「A 通販」と検索をかけてみると、「B」に関連する広告が太字でずらずらっと出てきます。もちろん「A」に関する広告も太字でありました。確かに、意味はよく似ていると思いましたし、関連性もありそうなキーワードですが、同一のものと扱うのはどうかなあというキーワードです。

Googleアドワーズでは、この「A」「B」を同一、または非常に関連性の高いものだと認識しているようです。また、その現象は自然検索でも同一でした。「A」の検索結果には、まったく「A」と含まれていない「B」関連のサイトが含まれていました。

あくまで一つの一例であり、その他のキーワードも調査してみる必要がありますが、関連性が高いキーワードをGoogleキーワードツールの関連性順にソートすることで、そのキーワードに関連性が高いのかどうなのかということを知ることができます。

2013年3月2日 土曜日

SEO問い合わせデータ、リスティング広告の都道府県別状況

弊社では、約半年程前からリスティング広告での集客を行っております。開始から2月末までのデータをYahoo!サーチデータの一部となりますが公開致します。キーワードやその他のデータに関してはまた改めてご報告したいと思います。今回は改善の指標として都道府県別のデータを使用します。レポート機能で地域別レポートから作成したデータを元にしております。

■CPAが優秀(金のなる木)

都道府県 コスト CV数 CPA
石川県 27.3% 53.7% 44.4%
新潟県 61.0% 118.1% 45.1%
北海道 176.4% 332.9% 46.3%
佐賀県 11.5% 21.5% 46.9%
京都府 74.7% 118.1% 55.2%
沖縄県 55.2% 85.9% 56.1%
熊本県 63.1% 96.6% 57.0%
兵庫県 216.5% 311.4% 60.7%
栃木県 30.9% 43.0% 62.8%
千葉県 204.3% 279.2% 63.9%



※数値は平均値に対するパーセンテージとなります。

まずはCPAが優秀な都道府県です。地方に関しては、ボリュームが少ない分、ちょっとしたデータの偏りで、ずば抜けた数値が出てしまう可能性があります。ある程度CV数も多いエリアを発掘することができれば改善がしやすいのが特徴です。

京都、兵庫あたりのCV数が平均値を上回っている原因としまして、弊社が大阪にある為、関東圏よりもCPAが優秀である傾向にあるのかと思いましたが、北海道や千葉県などのデータも高いことから、地域によるCPAの差は、それほどないのかもしれません。一番素晴らしいエリアは北海道ですね。十分なCV数を確保した上でCPAも優秀です。続いて兵庫県と千葉県というようにリスティング広告を改善していく必要がありそうです。

PPM分析で表現すると「金のなる木」ですね。

■成約数ボリュームが優秀(花形)

都道府県 コスト CV数 CPA
東京都 1172.0% 977.2% 104.7%
大阪府 890.2% 880.5% 88.3%
北海道 176.4% 332.9% 46.3%
兵庫県 216.5% 311.4% 60.7%
千葉県 204.3% 279.2% 63.9%
愛知県 221.5% 214.8% 90.1%
福岡県 156.5% 193.3% 70.7%
神奈川県 268.1% 182.6% 128.3%
埼玉県 158.4% 161.1% 85.9%
新潟県 61.0% 118.1% 45.1%



※数値は平均値に対するパーセンテージとなります。

成約ボリュームの多いエリアは、特にCPAに関してはマメに目を向ける必要があります。あっという間に予算がなくなっていまう可能性があるので要注意です。当然のごとく東京のボリュームが多いのですが、競合が多いと予想されるにもかかわらず、CPAは平均をやや上回る形で維持できております。大阪が東京に近い数字を出している原因としましては、弊社は大阪ですので、訪問率が当然高くなります。管理画面だけの数字で判断しているわけではなく、受注率も加味しての割り振りがある為です。

PPM分析で表現すると「花形」ですね。

■CPAが悪い(問題児)

都道府県 コスト CV数 CPA
青森県 46.5% 10.7% 378.6%
群馬県 36.9% 10.7% 299.9%
長野県 34.5% 10.7% 280.4%
広島県 55.6% 21.5% 226.0%
徳島県 18.3% 10.7% 149.1%
富山県 17.9% 10.7% 145.8%
香川県 17.8% 10.7% 144.6%
滋賀県 34.2% 21.5% 139.2%
鹿児島県 32.7% 21.5% 132.8%
岡山県 48.9% 32.2% 132.7%



※数値は平均値に対するパーセンテージとなります。

CPAが悪いエリアはまだまだ改善可能です。例えば、平均値の300%になってしまっている場合、クリック単価を1/3にすれば、計算上で100%になるということです。ボリュームが少なくなる為、そもそも表示がされなかったり、クリック単価の調整もそう簡単にはいきませんので、マメに見る必要がありますが、CVが発生している限り見込みはあるということです。

PPM分析で表現すると「問題児」ですね。

■成約数ボリュームが悪い(負け犬)

都道府県 コスト CV数 CPA
奈良県 37.1% 0 0
宮崎県 22.4% 0 0
大分県 17.7% 0 0
福島県 16.0% 0 0
山口県 15.9% 0 0
山形県 14.3% 0 0
山梨県 12.9% 0 0
鳥取県 10.0% 0 0
高知県 8.3% 0 0
島根県 7.0% 0 0



※数値は平均値に対するパーセンテージとなります。

CVが発生していないエリアの改善は非常に難しいですね。これだけの情報だとなんとも動きづらいですが、SEOをしない地域なんてものはないので、見込み客はいると判断すると、CPA平均の3倍程度まではしばらく様子をみてみようと思います。CVが発生していないエリアはそもそものボリュームが少ない可能性がありますので、コストを見ながら撤退か改善かを検討するようにします。

PPM分析で表現すると「負け犬」ですね。
※ちなみに自分の実家が奈良にあるということで、贔屓に奈良県の予算を減らすことなく、今まで目をつぶって放置している状況でしたが、潔く、引き下がろうと思います。

2013年2月28日 木曜日

Yahoo!プロモーション広告 プロフェッショナル認定試験1000点で合格

本日、社内でYahoo!プロモーション広告プロフェッショナル認定試験を受けに行きました。技術部の美人スタッフ(そう書くようにとの指示は受けておりません)が1000点で合格という素晴らしい成績を出しました。正解率が100%ではないのになぜ満点なのかという疑問がありますが、実は1200点満点で1000点以上はすべて1000点になるのではということで落ち着きました。今回はその他に1名合格で、合わせて2名がリスティング広告のプロフェッショナルとなりました。

Yahoo!リスティング広告は、新たな変化が起きている時期でもありますので、日々最新の技術を磨いて、お客様のアカウントを運用していきたいと思います。

2013年2月19日 火曜日

Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)リターゲティング広告

Yahoo!インタレストマッチがYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)へと進化しました。様々な広告メニューが用意されることになりますが、その中でもリターゲティング広告も開始されるということで、個人的には注目しています。

リターゲティング広告は、Googleではリマーケティング広告という名称です。名前がややこしいですが、一度サイトに訪れたユーザーに対して、再度アプローチするということは変わらないです。オーソドックスな使用方法としては、「サイトに訪れたユーザーから問い合わせに繋がったユーザーを引く」というリストに対して広告を打つケースが多いと思います。

リマーケティングを細分化すれば、さらに内容の濃い使い方も可能です。例えば、項目数の多い会員登録フォームから離脱してしまったユーザーに対して、簡素なフォームのLPで訴求する。全国対応のサイトで、特定の地域を選択したユーザーに対して、そのエリアの広告文とLPを見せる。ユーザーと取引先を区別する為に取引先ページを閲覧したユーザーを除外または専用リストを作る。1度購入したユーザーに対して会員キャンペーンや会員特典を与えてリピートにつなげる、など。

考えていくと、リターゲティングでは足したり引いたりすることで様々なリストを作ることができ、それぞれに対して検証と改善を行っていくことが可能です。また、あまり連続して見せたくない場合には、フリークエンシーキャップの設定というものを行うことによって、表示させる最大数を調整することができます。

質の高いリマーケティングリストを作成する方法
リスト数が少なくリピーター限定の手法となりますが、会員登録をした場合、ユーザーの年齢や性別などの情報が入力されると思います。会員登録完了画面で選択した項目に合わせて、20代男性のリスト、30代女性のリストなどのリマーケティングタグを読み込ませ、広告を配信すれば、それぞれの属性にあった広告文や訴求ページを設定することができます。

ちなみに通常のディスプレイ広告にも男女の選択や年齢の選択もできますが、完璧なものではなく、ボリュームが通常よりも低くなってしまいます。会員登録の情報も確かな情報でなければそれまでですが、かなり精度の高いものになるのではないでしょうか。

2013年2月12日 火曜日

米アドワーズ広告が強制的にパソコンとモバイルで1つのパッケージに

グーグル、モバイル広告の値上げが狙いか検索連動広告の方針転換に不満が続出
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37125

上記のリンクより、米Googleの検索連動型広告Google adwordsですが、今まではPCやモバイル端末それぞれのデバイス選択が可能でしたが、今後は1つのパッケージとして提供されるとのことです。記事中では、モバイル広告が割高になるということに不安を持つ内容となっております。いずれ日本にも適用されるのでしょうか。確かに現在アドワーズを利用する時に設定するキャンペーンは、

1.検索PC
2.検索モバイル
3.検索タブレット
4.検索スマホ
5.ディスプレイPC
6.ディスプレイモバイル
7.ディスプレイタブレット
8.ディスプレイスマホ
あとはリマーケティングやらプレースメントやらトピックやら

デバイスの種類が豊富になり、当たり前に設定しなければならないキャンペーンが膨大になってきています。それぞれにあったキーワードや広告文の作成や設定が必要となります。こんなに複雑では、今後広告主の減少につながる可能性があります。

記事の内容でも触れていたとおり、確かにスマホのみに設定したい広告主や、PCのみに設定したい広告主はいると思いますので、いずれ強制になるという部分はどうなのかなあとは思います。

あくまで予想ではありますが、コンバージョンオプティマイザーのような機能によって、自動でよりよいデバイスを判断してくれるのではないかと思っています。リスティング広告は多機能で優れた広告だと思いますが、最大の難点は複雑で技術による差が大きく出てしまうことだと思います。

今後、リスティング広告に精通していない人が運用したとしても、最大限の効果を発揮してくれるツールとなるのではないでしょうか。

リスティング広告の運用代行サービスを提供する側ですから、そうなってしまうと商売ができなくなってしまう訳ですが、googleアドワーズは広告主の費用対効果を高める為に今よりも敷居を低くしていくのではと感じております。

2013年1月26日 土曜日

曜日・地域・時間の設定が明確になる”CPA調整シート”を作りました。

リスティング広告のCPA調整が難しいとお悩みの方へ、数字を入力するだけで最適なCPCが算出されるCPA調整シートを作成致しました。エクセルファイルで作成しておりますので、自由にダウンロードしてお使いください。完成形のサンプルデータも用意しています。また、ご利用に関しての責任は一切負いかねますので、自己の判断でお使いください。

< 説明 >
CPA調整シートは、曜日、地域、時間の3つの項目ごとにCPC単価を調整することで、CPAを維持しながら、コンバージョンを最大化する目的で作成致しました。作業工数は多いですが、定期的に調整することで、データに基づいた調整が可能となります。データが少ない状態で導入した場合には、データの片寄りが大きくなってしまう可能性がありますので、ある程度のデータが溜まった状態で開始されることをオススメ致します。
 
< 手順 >
①リスティング広告の管理画面で、全期間のCPAデータを曜日別、地域別、時間別にオレンジ色のセルに入力してください。
②右側にあるCPA比率の方に、平均CPAと比較した割合が表示されます。
③CPA調整したい曜日、地域、時間のCPA比率をデータのセルに入力します。
※曜日の分類を平日と土日の2パターンに分けたい場合、項目数を7→2に変更し、それぞれの平均値をデータ欄に追加するようにしてください。
④全期間の平均CPC単価を入力すれば、平均CPAに設定すべきCPC単価が算出されます。
⑤目標CPAが平均CPAと異なるようであれば、目標CPAに数値を入力することで設定すべきCPC単価が算出されます。
 
< 質問 >
・項目数とはなんですか?
曜日、地域、時間のセグメント数です。項目数はご自身の設定したい分類に合わせて、自由に変更することができます。
 
・重要度とは何ですか?
重要度は項目数によって与える影響を調整する為のものです。
 
・データとはなんですか?
平均CPAに対して各項目の割合です。
 
・調整とは何ですか?
重要度に合わせて、データの調整を行った割合となります。
 
・地域を考慮したくない場合はどうすればいいですか?
地域のデータを100にしてください。
 
< 注意 >
平均CPA調整シートは、クリック数やCV数の最低基準値を考慮しておりません。
その他不明な点やご指摘などがありましたらコメント頂ければと思います。
 
ダウンロードはこちら
 

2013年1月24日 木曜日

ビッグキーワードに攻め込む究極のリスティング広告

※この記事はBloggerで公開しておりましたが、当ブログと統合しました。

■リスティング広告の究極
リスティング広告の究極は1キーワード、1広告文、1ランディングページという言葉を聞くことがあります。これは簡単なベスト回答だと思いますが、まだまだ究極を考えると改善の余地はあります。

例えば「転職」というビッグキーワードの場合、中小サイトであれば採算が合わないと出稿を見合わせることがあるかもしませんが、そんなビッグワードにも攻め込むことができるということです。

その方法とは、
地域セグメントです。

そんな方法はすでに実践しているという方もおられるかと思いますが、ただ1つのキャンペーンでセグメントするわけではなく、東京エリアのキャンペーンを作り「転職」で入札する、北海道エリアのキャンペーンを作り「転職」で入札する、つまりキャンペーンを47都道府県別に分けるということです。全国エリアで1つのキーワードを入札してはいけません。マッチタイプは問いません。

そうすればどういうことが起こるかというと、東京の品質スコアは3、北海道の品質スコアは7という風に個別の数値となり、クリック単価がそれぞれ異なる結果となります。エリアによっては充分勝負できる可能性があるということです。広告文もランディングページもそれぞれ固有のものを用意することで品質スコアが上がり、改善できる可能性もでてきます。

また、都市部で勝負できない場合でも、さらに細分化し、曜日セグメント、時間別セグメントを有効活用することで、さらに範囲を広げることができます。リスティング広告は手間をかければいくらでも改善できるということですね。ただ、デメリットもあります。

■3つのデメリット
・管理に手間がかかる。
これは管理画面の使い方を完全に理解していればある程度は問題ありません。インポート&エクスポートの使い方、ウォッチリストや検索機能などを有効活用して下さい。

・コンバージョンオプティマイザーが使えない
コンバージョン数がキャンペーン単位で少なくなりますので、自社のサービスや広告費によっては、普段Googleアドワーズでコンバージョンオプティマイザーを使用している方は、使えない都道府県も出てくる可能性があります。アカウントの自動化である程度カバーできるかもしれません。

・商材によってはあまり効果がない
通販ショップなどは、ほとんどが全国対応となりますので、大きな差がでない可能性があります。ただ、エリアごとにデータの偏りは必ずでてきますので、一度試してみる価値はあると思います。

以上の内容は、インタレストマッチやディスプレイネットワークにも言えることで、キャンペーンのエリアを1つに設定することは危険です。都市部はクリック単価が高いケースがほとんどですので、ボリュームを増やしたいが採算も合わせたいという方は是非地方エリアのみの出稿を試してみて下さい。

また、都市部は広告文に都道府県名を入れてもクリック率が悪くなりますが、地方は都道府県名を含めた広告文を使うと大幅に改善されます。ちなみにPCサイト以外ではエリアを特定できない場合が多いので使わない方がいいです。余裕があれば全キーワードで行うとさらに効果的です。