「りんご」の検索結果にGoogle画像認識の今を見る?

SEOのヒントをいろいろと調べている時にGoogleで「りんご」というキーワードを検索した時に、

 

Google検索「りんご」の検索結果

 

現在、上記のような検索結果になります。そして、4位の「りんごの品種」というページが表示されているのですが、このページの内容を見てみると、たくさんのりんごの品種が画像でずらりと紹介されています。

 

しかし、このりんごの品種1つ1つの画像にはalt属性に「りんご」といったキーワードが一切含まれておらず、ページを見ると、メタキーワード、タイトルタグ、そして本文中にほんのわずかにキーワードが含まれているだけで4位に表示されているんです。

 

本来であれば、私が考えるに「りんご」というキーワードであれば、「りんご」や「りんご」に関連したキーワードなどをバランスよく含ませたページが上位表示されていても可笑しくはないはずです。

 

SEOをやっている私からすれば、このウェブページが上位表示していることは「ちょっと興味深い」と感じたので、なぜウェブページが上位表示化できているのかを考えてみることにしました。

 

まず、私の仮説として「外部リンクのパワーで順位が上がっているのではないのか?」と立てて、その仮説を立証するためにSEO関係者御用達となっているOSE(Open Site Explorer)でこのウェブページを調べてみると、

 

OSEでの調査結果01

 

上記のようなアンカーテキストの張られ具合となっていることが確認できました。これはあくまで参考ですが、「りんご」というキーワードがちょっと少ないような気もしました。

 

そこで、「りんご」の検索結果で表示されている他のウェブページは一体どのようなアンカーテキストの張られ具合となっているのかなどが気になり調べてみると、現在5位に表示されている「青森りんごの会 青森産りんご通販、産地直送!」というウェブページは、

 

OSEでの調査結果02

 

このようになっており、現在3位に表示されている「りんごミュージアム」というウェブページは、

 

OSEの検索結果03

 

となっていました。「りんご」の検索結果の全ウェブページを載せるわけにはいかないのですが、最後に1位の「リンゴ – Wikipedia」のページを調査してみると、

 

OSEの検索結果04

 

上記のようになっていることが確認できました。

 

ちなみに、私は検索結果10位以内のウェブページをOSEで調査してみたところ、「りんご」もしくは「林檎」などといったキーワードが含まれているアンカーテキストで張られているのが少ないウェブページも存在していましたが、ほとんどは「りんご」もしくは「林檎」などといったキーワードが含まれているアンカーテキストである程度で張られているようになっているものばかりでした。

 

つまり、このような調査を行った私の見解では、「りんご」の検索結果では、「りんご」もしくは「林檎」などといったキーワードが含まれているアンカーテキストである程度張られていることが上位に表示される条件の1つである可能性があるが、そんな中で4位のウェブページはそんなに「りんご」もしくは「林檎」などといったキーワードが含まれているアンカーテキストで張られていないにも関わらず上位表示されているということになります。

 

また、SEOチェキやそのキーワード出現率を確認するツールで、「りんご」の検索結果10位以内に存在するウェブページで最低何回以上「りんご」というキーワードが使用しているのかを確認してみると、10位以内のウェブページでは最低20回以上使用しているものが上位に表示されていることが確認できました。また多いもので200回以上「りんご」というキーワードをウェブページに含ませているものも確認した。

 

しかし、ここで4位のウェブページは調べてみると、「りんご」というキーワードはたったの3回しか使用しておらず、「りんご」というキーワードの検索結果で上位のウェブページであれば、もう少し含まれていても可笑しくはないと私は考えました。

 

では、「なぜこの4位の「りんご」のウェブページは上位表示されているのか?」と疑問がさらに強くなりました。

 

その疑問を解決するために、再度4位のウェブページを確認してみると、このページは検索結果10位以内と見比べてた時に圧倒的に掲載しているりんごの品種が多いということに気付きました。

 

ここで私の考えたことは、「りんご」という検索結果で表示された時に、「どんなりんごの種類があるのか?」と求めているユーザーにとっては、とてもユーザビリティがありウェブページで評価されやすいものであるということです。

 

ただ、そのりんごの品種1つ1つも文章ではなく、alt属性で品種名が記述されていない画像で紹介されており、Googleのクローラーが巡回した時には、「りんご」という検索結果の中でそれほど重要ではないと判断されている可能性もあります。

 

しかし、ここで私がさらに考えたことが「もしかしたらalt属性に「りんご」というキーワードを記述していなくても、Googleはその画像が一体どんなものであるのかを認識できるのではないか?」ということです。

 

そこで、Googleで「りんご」の画像検索をしてみると、

 

「りんご」のGoogle画像検索01

 

上記のように検索結果が表示されます。

 

だいたいのりんごの画像には、alt属性に「りんご」と記述されています。

 

だが、この画像の中で、alt属性に「りんご」というキーワードが含まれていないものがないか探してみると、

 

ブログ記事01

 

上記のように、ブログでりんごの紹介をしているものを発見し、このalt属性を調べたところ、「りんご」と記述されておらず、りんごの品種である「さんさ」や「あかね」でalt属性が記述されていました。

 

これから考えられることは、もしかしたらGoogleはりんごの画像はalt属性がない、もしくは「りんご」と記述されていなくても、「りんご」と認識できるのではないかということ。

 

そして、りんごの「さんさ」や「あかね」と品種名まで既に認識しているのではないのかということです。

 

さらに、Google検索で「りんご 収穫時期」というキーワードを入力した検索結果で、

 

りんご収穫時期の検索結果01

 

赤枠の1位に表示されているウェブページもタイトルタグにキーワードを含ませてはいるものの、内容がほとんどなく、りんごの収穫時期の画像が置かれているだけとなっており、この画像もalt属性を見ると、「りんご 収穫時期」や「収穫時期」といったキーワードが記述されていません。

 

そして、Googleの画像検索で、りんごの画像検索をした時と同じようにalt属性に「りんご 収穫時期」といったキーワードが記述されていない画像がないのか探してみると、記述されているものも確かにありますが、ないものもありました。

 

このように考えると、今現在4位に表示されているウェブページを見た時に、りんごの検索結果10位以内のページよりもりんごの品種がたくさん掲載しており、1つ1つが画像となっておりalt属性に品種名などは含まれていないものの、Googleにはしっかりと「りんご」というテーマで様々な品種のことについて書かれている専門性の高いウェブページであるとして認識されている(評価されている)のではないでしょうか。

 

そして、専門性の高いウェブページはGoogleの検索結果において上位表示しやすい傾向にあるため、4位のウェブページが上がっている可能性があります。

 

今回調査したことは、あくまで参考であるということ、そして私の見解であるということを理解して、読んでください。

 


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