キーワード選定に便利な『グーグルサジェストツール』

キーワードツールが使えなくなりましたので、キーワード選定にはキーワードプランナーを使用することになります。アドワーズにログインして使用しなければいけませんので、アドワーズを利用していない方がちょっとしたキーワード調査をするには大変な手間がかかってしまう状況です。

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グーグルサジェスト キーワード一括DLツールは、入力したキーワードに関連するサジェストのワードを一覧表示させ、CSVでダウンロードまで出来てしまうツールです。単一ワードだけでなく、複合キーワードの結果も出力されるので、ロングテールキーワードの抽出に便利ですね。

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ユーザーが検索したキーワードは検索履歴に表示されるようです。変なワードを検索しなくてよかった。自分のサイトに設置して検索すると表示されないようです。

同じ検索キーワードを検索しても、表示までの時間があまり変わっていないようなので、リアルタイムで表示してもらえると助かりますが、もしかするとキャッシュは残していないのでしょうか。

いろいろ検索したいですが、検索履歴に残るのはいやなので、自分のブログに張って使います。


グーグルサジェスト キーワード一括ダウンロードツール

グーグルサジェストキーワード一括DLツールはこちら
http://gskw.net/

発展途上のポータルサイトは段階的なSEOが必要

WEBサイトは完成させてから公開するというのは、当たり前のことですが、ポータルサイトのように完成に終わりがないというジャンルも少なからず存在します。ヤフーでさえ、1996年時点ではリンク集と提供されたニュース記事と少しのコンテンツという状態で、今のグーグルが見たら、低品質のコンテンツと判断されてしまうかもしれません。

仮に全国をターゲットにした賃貸のサイトを立ちあげるとなると、資金力のある会社であれば、一気にコンテンツを作り上げて、公開することができます。設計も一度である程度のものができます。但し、WEBサイトで掲載物件を募集しながら少しづつコンテンツの拡大をおこなっていく場合には、段階的な設計が必要となります。

SEOに関して、特に重要視するべきは、一覧ページと詳細ページの比率です。このバランスが適切でないと、一番見てもらいたい詳細ページに適切な評価を与えることができなくなってしまいます。

賃貸物件の場合、エリア(都道府県)、種別(マンション、戸建など)路線(最寄りの駅)というような重要度の高いカテゴリから、駐車場有、ペット可、オートロックのようなオプションカテゴリがあります。その他にも、5万円以下、6万円以下のような料金面の詳細カテゴリや、1K、1LDKのような間取りに関するカテゴリも存在します。

もちろんこのようなカテゴリ類は、多ければ、多い程、ユーザーを満足させる可能性が高くなりますので、必要な要素ではありますが、あてはまる物件数が0件はもちろん重複を招くためダメですが、物件数が少ない場合でも、低品質なコンテンツと言わざるを得ないページが多くできてしまいます。

カテゴリ数を少なくする方法は、簡単な解決方法です。それで問題ないようであればそうすることがベストですが、中には詳細検索やタグなど、一覧ページをどうしても複数用意しておきたいというケースも存在すると思いますので、対応方法を考えてみます。

以前はポータルサイトのようなサイトと言えば、とにかくインデックス数を増やすという手法が流行っていましたが、今はカノニカルやnoindexなどを使って、重複するコンテンツが生まれないように工夫しなければいけません。昔の検索システムは詳細ページのURLが変わらず、SEOに弱いと言われていたものが多くありましたが、もしかするとまたそういったシステムが必要とされる時が来たのかもしれません。

検索エンジン用にサイトマップを用意して、詳細カテゴリはPOSTで表示させる。ユーザーにとっては、トップページ⇒カテゴリページ⇒詳細ページとなりますが、検索エンジンはトップページ⇒サイトマップ⇒詳細ページとなります。この場合の利点としては、一定の数までは、中間ページがサイトマップだけになり、重複コンテンツが生まれる心配がありません。

さらに多くのカテゴリが生まれ、1つのサイトマップでは対応できなくなってきたら、URLが存在するカテゴリページを作ります。その時には、カテゴリページ自体も上位化すべきコンテンツとなっています。すでに出来上がっているサイトのケースでは、変更工数が多くなる為推奨できる対策ではありませんが、こういった対応方法も考えられるかと思います。

サイトを開設する時は、誰でも最高の状態をイメージします。特に大規模なコンテンツを目指すのであれば、修正がおきない状態でスタートしたいと考えてしまいます。ただし、コンテンツが追い付いていない場合には、SEOにマイナスの結果を与えてしまいますので、途中経過を想定する必要があるのかもしれません。

再審査リクエストをしても改善できないケース

ペナルティを受けてしまった場合、外部リンクを改善して再審査リクエストを行うことによって、ペナルティが解除されます。中には多くのリンクを受けていて、どのリンクが手動対応に影響を与えているのかわからないケースもありますが、根気よく改善していくことでペナルティは改善することができます。

ほとんどのサイトでは、この外部リンクの改善によって、ペナルティを解除することができますが、中にはどうしても改善できないケースもあります。また、改善するべきでないサイトが実際には存在するのが現状です。どういった場合には改善すべきでないか、また他の対応案として、どうすればよいのかを実例を元に解説したいと思います。

①過去の外部対策によってリンクが自然増加する例
ペナルティ解除の依頼を受けて、あるサイトのペナルティ解除を行っていました。問題のありそうなリンクを抽出し、再審査リクエストをかけます。微妙なラインの外部リンクに関しては残したまま、あきらかに問題のあるリンクを削除+否認して申請しました。結果はダメ。微妙なラインの外部リンクも含めて、あきらかな自然リンクのみ残して再度申請しました。結果はまたダメでした。

数万程のリンクをツールと手動を駆使して、問題のあるURLのみを抽出する。結構な作業量でしたが、だんだんと意地になってきて、なぜ改善ができていないということになるのかを調べていました。少し改変してお伝えすると、過去に行っていた外部施策が、ユーザーがリンクを貼ることによってメリットとなる形でした。

その方法は現在意味はなく、ユーザーからのリンクを集めていませんでしたが、勘違いしているユーザーが日々リンクを貼り続けていました。ユーザー数は膨大で、そのユーザー1人1人に通知していくことは不可能な状態でした。このような状態だと、リンクを否認し続けても、Googleがチェックした段階で質の低い外部リンクが存在し、NGとなる可能性があります。

再審査リクエストの時にその旨を同時に伝えましたが、ユーザーの外部リンクのドメインも日々変わっていく為か、結果はNGでした。最終的には結果ペナルティを解除することができず、ドメイン変更、もしくわ時間がかかり不確定ですが、コンテンツを充実させることによってペナルティを受けている外部対策以上の被リンクを獲得する必要があることを伝えました。過去におこなった人工的な外部対策は未来に影響しない形で獲得することも重要だと感じました。

②ナチュラルリンクが獲得しずらいサイト
サイト内のコンテンツを充実させることが重要だと言われています。これは、自然なリンクを獲得する為です。便利なサイト、役立つサイトは少なからずナチュラルリンクを獲得することができます。その積み重ねを行うことによって、検索順位も上昇します。

テキストが多い、少ないはあまり関係ありません。確かにテキストが少ないページが大量にあれば、外部リンクを獲得した際にペナルティを受けてしまうことはありますが、あくまで検索エンジンが簡単に発見しやすいということで、テキストが少ない場合は重複などで影響を受けるケースの方が多いのではないでしょうか。

コンテンツを充実させて、ページ数も豊富、ユーザビリティも意識し、優れたデザインを用意した、それでも検索エンジンで上位化しずらいサイトがあります。それはユーザーがリンクを貼りたくないと思うサイトジャンルです。

誰でも1つや2つはあると思います。便利でよく使っている。けれども自分の個人的なブログにリンクを貼るのは躊躇するというサービスや商品です。インターネットは相手の顔が見れない為、遠慮しないという人もいるかと思いますが、ツイッターやフェイスブックの登場により、ますますリアルなつながりが増えています。

友人知人に知られたくはないと感じている人はそういったサービスや商品にリンクを貼りません。有益ですばらしいコンテンツであったとしても。そういったサイトがSEOをするという場合には、人口的な外部対策が主軸になってしまいます。人口的な外部対策が集まったサイトは、再審査リクエストを行ったとしても、すべてのリンクが外れてしまい、結局は順位を落としてしまうという結果になってしまいます。

現状で上位化しているという状況であれば、そのままの状態で、次のサイトを用意する方法や別の集客方法を考えなくてはいけません。ここまで極端な例ではないですが、ニッチなジャンルや市場の狭いビジネスをされている方などは特にこういった状況になりがちなのではないでしょうか。

ウェブマスターツールに手動対策ビューア登場

参考
グーグル、自分のサイトのスパム判定を確認できる手動対策ビューアを公開
2013年08月09日
【公式】ウェブマスター ツールでの手動によるウェブスパム対策の表示
2013年08月09日

Googleが手動ペナルティの詳細をウェブマスターツールで公開するようになったようです。どういったジャンルのスパムに該当して、それはサイト全体に影響を及ぼすものであるか、一部か。また対象となっている箇所はどこなのか。

手動対策ビューアによって、修正すべき箇所と何を修正すべきかという部分が、ある程度明確になりました。一番気になる箇所と言えば、やはり外部リンクに関する項目だと思いますが、2種類に分かれているようです。違いは何なのかを考えてみます。

1.サイトへの不自然なリンク
https://support.google.com/webmasters/answer/2700611?hl=ja&ref_topic=2604771

推奨される対処として、リンクを確認し、違反を特定して修正するとあります。最近(数か月以内)のものから修正するという指示がありますので、リンクに問題があればかなり早い段階でアラートが来るのではないかと予測することができます。長い運営歴があり、リンク数も膨大な数になっている場合には、チェックがかなり大変となりますが、最近のものを重点的にチェックすれば問題なさそうです。自分の経験ですが、かなり昔の外部対策が、当時問題なく、最近になってペナルティを受けるということは少ないです。これは、もちろん問題あるケースもありますが、かなり質の低い対策でなければセーフになっている例が多くあります。ペナルティのアルゴリズムは単発的で、その時に引っかかっていなければ、とりあえずその時点では問題ないという認識です。

2.このサイトへの不自然なリンク – 影響のあるリンク
https://support.google.com/webmasters/answer/2604772?hl=ja&ref_topic=2604771

こちらの対応方法として、管理下にない場合は何もする必要はなく、リンクの効果をゼロにしたので、特に対応をしなくてもよいということが書かれています。但し、人為的なリンクを削除できる場合には、削除した後、再審査リクエストをするように推奨しています。考えられることとしては、疑わしいけれど、効果をゼロにしたのでなにもしなくてもよい。但し、手動対応が行われていることには変わりなく、今後のアラートのことを考えると、今のうちに修正可能であれば、対応することを推奨するということでしょうか。

いずれにしても、アラートが来たということは、修正すべきことがあるということです。手動対策ビューアに従ってウェブサイトの修正を行う必要がります。

【YDN】8月19日からサーチターゲティング機能追加

Yahoo!ディスプレイアドネットワークにサーチターゲティング機能が追加されました。マルチデバイス化、タグマネージャーと、ここ最近グーグルの後を追いかけている印象でしたが、これはかなり素晴らしい機能だと期待しています。

簡単に説明すると、ヤフーの検索キーワードに対してリターゲティングできるということです。検索クエリごとに、異なる訴求ができるため、細かく設定するのは面倒ですが、かなり効果の高い広告になるのではないかと思います。

ディスプレイ広告は、今までにも様々なターゲティングが可能でしたが、中小企業が参入できるほど、細かい改善や設定ができなかった為、サーチと比べると、どうしても後回しになってしまいました。

リストの時期や除外のリスト設定など不明な点は多いですが、今思いつく方法としては、「節税」「事業計画」などのキーワードで経営者リストを作ったり、「食べログ」などの指名検索でライバルの顧客にアプローチしたり、「会社設立」などのリストを貯めておいて光回線やビジネスフォンの広告を配信したり、様々なリストの作り方がありそうです。
詳しい機能については、リリース後ご案内ということで、お盆明けに早速試してみようと思います。

そろそろスマートフォンのことも考えよう

たまたまGoogleのThe Full Value of Mobile モバイル価値 360°というサイトにたどり着きました。Googleアドワーズもスマホ、タブレットを意識した変更がされました。アクセス解析を見てみると、SEOのサイトこそ、1、2割ぐらいの割合ですが、BtoCのサイトはなんと6割以上のサイトもあり、PCを抜き去っているサイトが多くあります。

いくつか検索してみると、企業の反応は2極化しています。大手や多くのトラフィックを獲得しているサイトはすでにスマホサイト用に最適化されています。ただ、1日数百~数千程度、中小企業とみられるサイトは、CMSを除いてほとんど対応できていないというのが現状です。

SEOというキーワードでは、リスティング広告でお金を払ってアクセスを集めているサイトでさえ、対応していないサイトが多いです。スマホサイト専用のクローラーの話も少しづつ出ているのにもかかわず。こういう話をしているこのサイトでも、実はメインコンテンツはスマホに対応していません。

なぜか新しいものに飛びつくことができない性格ですが、BtoBだから”まだ”必要ないだろうとズルズルいってしまわないように、未来が見えているのであれば、動いてみようと思います。会社でPC、電車でスマホ、家でタブレット、こういう生活をしている人は社内を見ててもかなり増えてます。クロスデバイスでのコンバージョンも考えると避けては通れなくなってきました。

リスティング広告の設定が簡単になったのは、非常に助かるのですが、WEBサイトを用意する方側は、そろそろ逃げられなくなってきました。頑張って10月中には完成させようと思います。

Google Analyticsのコンバージョンカスタムレポート10種

グーグルアナリティクスでコンバージョン設定が終わったけれど、デフォルトだとコンバージョン数とコンバージョン率が見ずらく、カスタムレポートを作らないといけないけど、面倒でできていないという人の為の共有URLです。

各項目ごとのユーザー数、ページビュー数、訪問別ページビュー、直帰率、訪問時の平均滞在時間、目標の完了数、コンバージョン率を設定しています。使い方はgoogleアナリティクスにログインして、下記の共有URLにアクセスした後、設定したいアカウントを選択します。

①ページ分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=67gZy4g3RU-PXPVZWrg5Lg

②参照元分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=ubGlI7sfRqGfLBYsOnFowg

③日別分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=Fv4pQokRQli5cb9I5cbZSg

④ソーシャル分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=30vMJMEHSCaJOG2uTrp5Jg

⑤時間別分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=YNxOikQOTBqv1vC13Q7sZw

⑥曜日別分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=VvTuS7uaQk-280wiz-jUJw

⑦デバイス分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=G8ONThYmQD-g_WJPXHezUA

⑧リピート分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=DrMQFqBcRQ2uJpJaugpO5A

⑨地域分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=4W5d1ZCKR2eLDpnPotnjKA

⑩キーワード分析レポート
https://www.google.com/analytics/web/template?uid=E9z9bX-iRk2i05zCOScgJA

重複がなくてもカノニカルタグを設定すべき理由

カノニカルタグは、重複コンテンツが存在する場合に、本当のURLを検索エンジンに伝える為のタグですが、同一内容のコンテンツが存在しない場合でも設定しておく必要があります。その理由は以下となります。

①広告コードの設定
どういった媒体からアクセスしてきたのかを知る為に、広告コードを設定する場合があります。koukoku.html?ad1のような形ですね。?以降は自由に設定できます。リスティングの効果がどうなのか、バナー広告上部の効果は、などを知ることができます。表示される内容は広告コードを設定していないページと同一ですが、検索エンジンは広告コードと認識することができない為、インデックスされ、知らない間に重複コンテンツが生まれてしまいます。

②ユーザーの誤り
ユーザーは貴方のサイトがwww付なのかindex.htmlが付いているのかどうか知りません。正式なURLがどういったものだったのか、思い出せるサイトは少ないと思います。たとえ正規化していたとしても、ユーザーが間違ってリンクを貼ってしまうケースもあります。想定外のURLでリンクされることを想定して対策を行う必要がります。

③ミラーサイトからの引用
稀にHTMLソースを丸ごとコピーするサイトが存在します。レベルの低いコピーに限定されますが、まったく同じHTMLをコピーしているのであれば、カノニカルタグを設定することで、本家のサイトが別のものだということを伝えることができます。

カノニカルタグは、今までの経験上、設定してからの反映には非常に時間がかかってしまいます。長いケースですと、6ヶ月かかった例がありました。これは、ミラー側へのリンクが多く集まっているほど、時間がかかる傾向にあります。重複しているコンテンツを発見しても、すぐに改善することができません。事前に設定しておくことで、イレギュラーなケースでも対応することができると思います。マイナスになることはありませんので、設定しておくことをお勧めします。

SEOの悩みはベストではなくベターを選択することで解決する。

お客様には常日頃からよくSEOの質問を頂きます。ドメインは古い方がいいですか、新しい方がいいですか。というような質問です。お客様がイエスかノーかを期待して質問をされるのですが、そう簡単なものではなく、曖昧な回答になってしまうことがしばしばあります。

理由として、わからないということではなく、目的によって、またサイトの内容によって選択肢が変わってしまうからです。例えば先ほどのドメインの例で説明しますと、一般的な回答をするのであれば、”どちらでも構わない”です。ただ、使用方法によっては古いドメインの方が良い場合もあります。

ブラックハットでバリバリ外部リンクを貼って対策していきたいという場合であれば、反応が良いのはやはり古いドメインの方です。ただリスクが前提となります。

やらないよりやった方がいい、やるよりやらない方がいいという決断場面がいくつかあり、各選択肢を通過した上で次の決断に進むことになります。見込みの売上と継続性を考えながら、投資するコストを算出し、戦略を決定していくことになります。

SEOはベストを追究すると、行き詰ってしまうことが多々あります。もちろん中にはベストを選択できるケースもありますが、ベターを選ばないといけないというケースの方が多いのではないでしょうか。

検索エンジンを意識しながら作業を実行すると、どうしてもそういった思考になりがちです。一度ユーザー目線、検索エンジン目線になってみて、どちらの決断が喜ばれるのかを考えて実行してみることをお勧め致します。

検索クエリによる、多様性アルゴリズムの違い

検索クエリというものは奥が深く、キーワード選定において、その本来の目的を理解することは非常に重要です。通販、料金、地域名を複合キーワードとして入れておけば、ボリュームも多いし無難だろうという判断は的外れになってしまっている可能性があります。

Googleは、検索結果に多様性をもたせるアルゴリズムに力を入れているようです。多様性とは、例えば、「さくら」と検索した際に、「花の名前、サーバー会社、タレント名、やらせの意味」など様々な検索結果を表示させるということです。

ここで注目してほしいのは、すべての検索クエリで導入することに意味はないということです。(Googleの発表などは詳しくみていませんので正確なことはわかりませんが)ユーザーの目的がはっきりしている検索クエリでは多様性を持たせるメリットはありません。

ではどういったキーワードが基準となっているのでしょうか。答えは単純ではありません、例えば、「自転車」というキーワードを入力したユーザーは何を求めていると感じるでしょう。おそらく自転車を購入したいというユーザーが大半を占めると思います。次に電車と検索するユーザーは、何を求めているでしょう。この場合、大半は時刻表です。

自転車と電車、同じような言葉なのに、ユーザーの目的はまったく異なります。さらに、これは2013年現在の検索結果だからこそ、このようなニーズとなります。50年後、自転車がまったく使われなくなれば、馬車のように過去を懐かしく思うユーザーが画像を見たい、観光地でまだ乗れるところはないか、というような意図で検索するだろうと予測することができます。おそらくこういった状態になれば、多様性アルゴリズムが必要となります。

多様性はユーザーのニーズが分散してしまえば、より必要となる可能性が高くなります。検索クエリに対してではなく、ユーザーのニーズによって変化を加えるアルゴリズムということになります。まだ実現はできていませんが、時間や曜日、季節によって、検索結果が変動する時代はいつ来るのでしょうか。